Jan 21st, 2008

dvd :: 麦の穂をゆらす風

ケン・ローチ監督作を観たのはsweet sixteen以来2作目。
いやぁ、思ってた以上にキツかった…。精神的に。

1920年代のIRAの話。
IRAと言えばアイルランドの自立を掲げるテロ組織ってくらいにしか認識がなくって、表面的な部分で(他国に組み込まれていてかわいそうなアイルランド)少し同情的な気持ちではあったんだけど、正直あんまりよく知らなかった。
この映画でのIRAは今のIRAの少し前の段階。

この映画に出てくるような英国の態度が実際のものだったとしたらとてもとても…。観ているこちらまでジレンマに陥りそうで頭くらくらしてました。
あー、ほんと、戦争とか武力で鎮圧みたいなのって不毛。一体どんな権限があって?とか色々思うんだけど、まともで平和を願う人間の言葉はどうやっても力で支配しようとしている人間の心には届かない。(理想論では届く!みたいなのがあるけど、まず届かないじゃん。ガンジーみたいな人は今までたくさんいて、彼らは知られることもなく亡くなってってるんだよ、きっと。)
観ながら、「あああー、あたしが3倍くらいでっかくなって(巨人みたいく)、この銃を持ったひとたちみんなぺしゃって踏んじゃえればいいのに。」…とか思ってました。あ、神様助けて!ってゆうのと同じ発想か、これって(無神論者じゃないけど、神様が実際的な手助けをしてくれるとは思ってない)。

それにしても、理想と現実との折り合いや何やらと、観ていてほんとにツラい映画でした。(本題はIRAの…というよりも兄弟、仲間、恋人、家族の葛藤みたいな部分だったと思います)
最初のほうはまた酷すぎてギブアップしそうになったし…。
これ、観る時を選ぶなぁ。2時間あるし。 もう一度観てからエントリ書こうと思ってたけど、も一度観る気力がいまのところない…。

そーいえばsweet sixteenも切なさ100%な映画だったんだったというのを思い出したのは最後まで見終わってからでした。

あー、主役、ダブリン上等!かぁー。

by nao :: 00:11 :: dvd/cd/book...

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2 comments


  • あー、これ借りようかどうしようか迷ってるヤツだー。
    そっか、観る時を選んだほうがいいのですね…
    あったかくなったら観てみます。:)

    by tomo — January 24, 2008 @ 6:23 pm

  • お、迷ってらしたですかー。
    けっこうね、観て悶えました(笑)。
    でもこれけっこう多くのひとが観てる筈なんですよねー。近所のtsutayaでもいつもレンタル中だったし。みんな平気なのかなー?
    tomoさんの感想聞きたいなー。いつか観たら感想教えてくださいねー。

    by nao — January 25, 2008 @ 2:57 am


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