Apr 3rd, 2018

dvd :: 独裁政権もの2本 他

1年前に引っ越した時にCSの契約やめて、引っ越し先の近くにTSUTAYAがなくてGEOはけっこう近くにあるんだけど使ったことなくてなんとなく躊躇したまま1年、ちまちま過去にCSで録画してたのとかDVDコピったのを観直したりしてたんだけど、初期のアルモドバル作品ブームが(個人的に)起きたので意を決してGEOに通い始めました 笑
というわけで久しぶりに観たDVDの備忘録。
すぐ忘れちゃうからやっぱりこれ書いておくと便利だと痛感。前からもっとこまめに書いてればよかった。

  • El espíritu de la colmena/ミツバチのささやき
    ちっさいお店であんまり古いの置いてないので期待してなかったのに、リマスター版が出てた。10ミニッツオールダーのが素敵すぎてビクトル・エリセの作品をずっと観たいと思ってたんだけど見つからないでいたの。el surもあったのでまた今度借りる。
    もうとにかく映像が素敵。
    田舎の、生活の音が途切れる音のない間というか無音の音というかうまく言えないけどそういうのがいい。
    そして主役の女児アナのかわいらしさがやばい。うっかり私も同じ髪型にしようかと思ったくらい(無謀)。
    てな具合でにやにやして観てたんだけど、撮影しているのがフランコ独裁政権下末期で政権批判を暗喩している映画でした。そいえばそんな情報を昔読んだ気がしてたけどすっかり忘れて普通に観てた。
    ミツバチのことは統制された集団の象徴として扱われてたわ。

    スペイン内戦とかフランコ政権とかぼんやりとしか分かってなくって、そういえば昔、フランス人のおともだちが日本じゃ出世できないからスペインに行く、あっちはレボリューションで毎晩お祭り騒ぎだしとか言って日本を去っていったんだけど革命ってフランコ体制崩壊のことかな…フランコの没年が1975年…。うーん…
    なんとなくうちのスペイン語の先生とかから聞いてる感じだと単に1日5食+バルで酒飲み、シエスタがあるから(今は廃れてるぽいけど昼休みは長い)夜寝る時間が短いとかそういうスペイン人の元来の習慣とか性質なんじゃないかなーという気がうっすらしてる。

    というわけでもうちょっと歴史的なとことか映画のトリビア的なところをおべんきょしてからもう一度観よう…。

  • NO
    こちらはチリ、2012年に作られた映画だけど、ピノチェトの独裁体制に対する信任の国民投票にまつわるお話。独裁政権に対する国際的な非難を受けて国民投票をすることになって、それぞれの意見CMを流すというCM合戦に焦点を当てたお話でした。
    南米についてはたいていの国がやや赤寄りっていうことしか認識がなくてピノチェト政権とかよく分かってなくって観たので、Yes派(ピノチェト支持派)のCMの内容でヨハネパウロⅡがピノチェトを讃えてたり、ピノチェト政権になってから子供の発育がよくなったとか言っているのを間に受けて観ていたんだけど、後でwikipediaで見たら、法王には「あんたはただの独裁者だ」と言われていたと書かれているし、子供の成育もむしろ悪化している報告書があったりとCMの内容は嘘だったようで…。なんかどこかの将軍様と通じる感じね。
    こういう映画って事前に知識持ってないとむつかしいなーと思いました。
    映画に使われているCMの一部は実際に放送されたものだったというのも興味深い。
    関係ないけど主人公の苗字”Saavedra”、夫一族とdon quijote著者(セルバンテス)以外で初めて見かけた気がする。
    • ***
      さてほかに観たのは
      Blancanieves/ブランカニエベス
      ONCE ダブリンの街角で
      天使の分け前
      また後で書く気になったら書く。
      ちなみにアルモドバル、初期ので観てないのがリマスター版で出てたけどまだ借りてないっていう 笑

      by nao :: 14:41 :: dvd/cd/book...

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