movie :: 扉をたたく人
扉をたたく人、原題:The visitor/2007年アメリカ。
バイト先のサルサバー店主に教えてもらい、観にいってきました。
彼はジャンベ(アフリカンドラム)、ニューヨークというキーワードで見に行ったそうですが、イミグレの話からこの映画を教えてもらったのであたしのキーワード#1はイミグレ(入国管理)。
外国人と結婚したからには一生付いてまわる、このキーワード。国ごとの政策ではあるので、日本在住外国人に当てはまるわけではないですが、やっぱり気になるのだ。
うちのだんなさんも連れて行きたかったけど、内容的に英語難しそうだし、日本語字幕も同様に難しそうなので1人で。
とりあえず公式サイトでトレーラーを観た時点で、なんだか目が水っぽくなりました…。こうゆうのほんとに弱いんです。
心を閉ざした大学教授との疎通とか、そういうヒューマンドラマとしてもいい映画でしたが、ジャンベだけでなく、胡弓やクラシック、ピアノなども出てきて色んなジャンルを超えて音楽の力だとか、恋愛とか、やっぱりイミグレ関連だとか、いろんな角度でいろいろ感じさせられました。
映画としては、派手なひとはいないんだけど雰囲気があっていい役者さんたちに、好みの映像。撮り方がトリッキーというほどのわざとらしさはないんだけど、「お。」って思うシーンがぱらぱらと。この監督さん、これから日本でも注目されるようになるかな?(期待)
場内にあったフライヤーに書かれていたおすぎのコメントで最後のシーンは分かってしまい、大まかな結末は想像出来てしまったのですが、結末ありきの映画ではなかったので、まぁいいとしましょう。
空港のシーンで大きく映し出された星条旗。その少し前の主人公の叫びと相まってアメリカの強大な力をイメージさせました。
映画の最後に残ったのは心を閉ざした大学教授じゃなくて、扉を閉ざしたアメリカ。
多民族国家アメリカが国を守る名目の上に閉ざしている扉と、単一民族が支配しているがために他民族を受け付けようとしない日本とではそもそもの成り立ちが違うけれど、これから変わっていかなければならないということは両者とも同じ。改めてimmigrationについて考えてしまいました。
難しそうに書いてしまったけれど、ところどころにくすっと笑えるシーンもあり、構えずに楽しめる映画でした。というわけでかなりお勧め。
もう一度観たいけど、静岡では公開が7/17まで。仕事終わってからでは時間間に合わないんだなぁ…。残念。
by nao :: 18:38 :: dvd/cd/book...
3 comments
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悲しい映画だけど、ものすごく楽しめる映画ですよね。
味のある役者さん、音楽、映像、全部がバランス良く映画のストーリを引き立てる、みたいな。
私は永久保存版にしました。:)
by tomo — July 14, 2009 @ 11:34 pm
tomoさん
うん、いい映画でした。
悲しい結末ではあるけれど、そこから進んだ何かが映画の中にも、観た人にも続いていきそうな感じがしました。うまく言えないけど。
ほんと、永久保存版ですねー
by nao — July 15, 2009 @ 11:08 am
「扉をたたく人」孤独というやっかいな隣人
「扉をたたく人」★★★☆
リチャード・ジェンキンス 、ヒアム・アッバス 、ハーズ・スレイマン主演
トーマス・マッカーシー 監督、2007年、107分
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by soramove — July 25, 2009 @ 6:23 pm