Apr 15th, 2010

適合通知

十数年かけてようやく来た。
25、6くらいの頃にドナー登録した骨髄バンク

先週の土曜日に家に帰ったら、オレンジの封筒が。



うちは、数年前に父親が再生不良性貧血になりました。気が付いたときは重度。
これは骨髄の造血能力が低下して、作られる血球が少なくなる病気。父親の場合は年寄りなので手術は見送られて投薬(免疫抑制療法)を選択したんだけど、若い人だと骨髄移植を行うことがある。
父親の病気が分かって、病気について調べて、骨髄移植が遠くの誰かさんの話ではないって身をもって知らされ、適合する相手がいないことがどうにも歯がゆく感じられたのでした。

前にも書いたことがあると思うんだけど、うちの母方のおじいちゃんはアイバンクに登録していました。うちが小学校低学年のときに亡くなったのだけれども、子供心におじいちゃんは困っているひとのために角膜提供したということに誇りを感じたのでした。

そして大人になって、25、6くらいの頃だけれども、なぜだか個人的に「いい人間になりたいキャンペーン」がありまして、心底いい人間になるのは難しいけどあげられるものをあげられるなら少しは許してもらえるかな(誰に?神様に)というような免罪符的発想で骨髄バンクに登録、ドナーカードも丸だらけなのです。

いまだにいい人間にはなれてないけど…。

おじいちゃんの角膜提供には未だにしこりを残す、うちの母親はうちのドナー登録もやはり否定的。話すつもりはありません。申し訳ないけど。
月曜日にだんなさんに説明。危険が無いかだけを繰り返し確認されたけど、献血だって100%安全とは言えないので危険が無いわけじゃない。でもものすごい危険を伴う行為というわけではないことは分かってくれて同意してくれた。

さて、1週間と期限の切られたコーディネート開始するかどうかの返信。
書かなくちゃと思っていたおととい。
帰宅するとだんなさんから「悪いお知らせ」を告げられた。
彼のペルーにいるmama、先月まで来日してたけれど帰国直前に眩暈がすると言っていた結果が分かったそう。
多発性硬化症。他の情報サイトでは書かれてなかったのでほんとうかどうか分からないけどwikipediaで新たな治療法として骨髄移植が有望視されているらしい。

速攻骨髄バンクに返信しました。これでmamaが治るというわけじゃないのは重々承知だけど。
mamaの病気が分かったから協力するというわけでもないけど、願かけみたいなものかな。

さて、これであたしの骨髄が正式に移植に採用されるかは分からないけど、また進展があったら書き残してみたいと思います。
怖いのかなー。痛いのかなー。

by nao :: 13:38 :: bone marrow, diary

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5 comments


  • 大きな決断ですね。
    リベロで踊ってくれたmamaも快復すると
    いいですね。

    by えるに〜にょ — April 15, 2010 @ 2:57 pm

  • ご無沙汰不義理申し訳ないです。

    偶然ってあるものですねえ、数年前、うちにも通知届いたなあ・・・・。
    naoさん、応援してくれてたっけ。そう言えば。
    でも、自身メニエール病で適合してるのに移植出来ず、無念でした。
    mamaさんもよくなると良いですね。

    移植への道は遠く、あと二度だっけ?
    再検や、弁護士立会いの下の誓約書作りなどがあると記憶してますが、
    身体だけは壊さぬようにね。

    by toru.k — April 15, 2010 @ 5:42 pm

  • >えるに〜にょ氏
    ありがとうございますー
    提供するつもりで十数年待たされたので、やっと来たか!って感じですね。
    こちらはともかく、移植を受ける方は移植後の副作用とか大変らしいので、大きな決断だと思います。

    >toruさん
    いえいえいえ、こちらこそー
    そうなんですよね、前にtoruさんも適合通知来たって書いてたなぁって思ってました。もう数年前ですか…年取るわけだw
    移植はひとり2回までらしいですねー。
    そう、何度も病院行くことになるみたいですね。シフト制の仕事でよかった…
    コーディネートの話が進むようならほんと、体大事にしないと、ですよね。ありがとうございますですー

    by nao — April 15, 2010 @ 10:58 pm

  • おひさしぶりです。(去年、地震メール以来でしょうか・笑) 
    ほんとおおきな決断ですね。
    うちは夫婦共々ドナー登録はできそうもない体で。(苦笑)でも そうじゃなくてもたぶん私は登録できそうもないです。。
    だからなおさん、素晴らしいなぁ と思います。
    ただだんなさんがなおさんを心配する気持ちもすごくわかります。やっぱ家族だから理屈じゃないんですね、きっと。
    お父様もその後どうでしょうか? ペルーのお母様も心配ですね。
    なおさんの今回の進展も含めてまたよい報告がここに書かれること、願ってます。

    ところで別エントリーで悪いんすけど冷蔵庫、 いい感じですねー。(私も今検討中なのです)

    by azu — April 16, 2010 @ 1:04 pm

  • >azuさん
    ごぶさたしてますー
    個人的にはそうそう大層なものでもないつもりなんですよね。日程の調整が一番山場みたいな。
    実際にやってみないとピンと来ない性質だからかもですが(笑)。
    父はあれからだいぶ良くなったようで、通院頻度もかなり少なくなったようです。気にかけてくださってありがとうございますー
    はやくお金ためてmamaのお見舞いに行けるようにがんばりますー。

    冷蔵庫、大きいと安心感がちがいますよねー。

    by nao — April 16, 2010 @ 2:51 pm


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