すこぶる
先日のこと、カフェで一服がてら本を読んでたんですが、ふたつ隣の席の大学生と思しき男の子3人組の会話が聞こえてきました。先輩と後輩っぽい感じの話っぷりで、会話ってゆってもそのうちのひとりの声しか聞こえなかったんですけど。
それは、後輩(仮定)のびっくりしたような声から始まったのでした。
「えええー?まじっすか?“すこぶる”って違うんっすか?」
「・・・・・」(←聞こえない)
「いやぁ、アノ、“すこぶる元気”とか“すこぶる愉快”とか…違うんっすか?」
「・・・・・」(←聞こえない)
「“すこぶる健やか”とか」(それはなんだか合ってない気が…)
「・・・・・」(←聞こえない)
「えー?“すこぶる”って“めっちゃ〜だ”の最上級だと思って使ってましたよォ!」
「・・・・・」(←聞こえない)
「あはははははー。」(←全員で)
…って!えええー?“すこぶる”って後輩君(仮定)の言うとおりなん違う?うちもそうゆうつもりで使ってきたけど?!どどどーなん、どーなん、センパイ(仮定)!
と、耳を澄ましても後輩君(仮定)の喋ってる声しか聞こえん…。
というわけでおうちで調べてみたのでした。
大辞林 第二版 (三省堂)
すこぶる 【頗る】< (副) 〔漢文訓読に用いられた語〕 (1)非常に。たいへん。たいそう。 「―元気だ」 (2)少し。わずか。ちょっと。 「みなこそ忘れ侍りにけれ。―おぼえ侍るなり/大鏡(時平)」
おいぃーっ!現代語としては合ってるじゃんっ!もぉ、ドキドキして損しました。
後輩(仮定)ダマすなら大声でダマしてくれぃ。ほんと頼みますよぅ。
つーか、先輩(仮定)がどのように後輩にその“すこぶる”は違うと説明していたのかが再び気になります。うーむ。
そいえば古語と現代語って意味がまったく違うものありますよね。…ちうて「あはれ」とか「をかし」くらいしか思い出せないけどそれらは辿ろうと思えば辿れるレベルでの違いだしなぁ。なんかあったと思うんだけどなぁ。
なんだかこうゆうの忘れてくのって悲しい。ちょっとべんきょせなな。
by nao :: 02:24 :: diary