Dec 29th, 2006

しあわせないちにち

今日はとってもとっても寒かった。
空気がぴーんと冷たくて風も吹いていて寒かった。

そんな中、日の当たる街中を歩いていたら
電気のついていないイルミネーションが白くきらきらしていてとてもキレイだった。
電気ついてると救いようもなくダサいのになぁ。
あの無駄なイルミネーションの予算をそのままあたしの暖房費に寄付してくれないかなぁ。
なんでこの時期にイルカとかやしの木とかの電飾が街路樹にぶら下がっているんでしょう?

もう少し歩いていたら
公園のそばの駐車場の前では若いカップルの車がコツコツ歩き回る鳩たちに道を占領されて駐車場まであと5メートルなのを進めずにいる。
助手席の女の子がちょっと笑いながらドアを少し開けて、降りて行って鳩をどかそうか悩んでいるみたいだった。
通り過ぎてしばらくしたら駐車場のフェンス越しに彼らの車が入ってくるのが見えたから、無事に鳩はどいてくれたみたい。
よかった。

公園の中ではピンクのコートを着た小さな女の子がコートのフードをかぶって風と一緒にくるくる走り回っている。コートのフードにはうさぎの耳がくっついている。お母さんは隣で噴水にびっくりして見入っている。

そこかしこで年末のご挨拶をしている姿が見える。
仕事でもなくあんなにきちんと腰を曲げて挨拶するのは年末と年始だけだ。たぶんみんな、そうでしょう?

この年末年始の時期はなんとなくいつもと空気が違う。
日本は冬が一番美しい。
ピンとした空気、ハレへの準備。佇まいを正してみんなが同じ方向、大晦日へ向かっている。
昨日までは年末だという感覚をまったく持てずにいたのだけれども、今日突然年末らしさがやってきた。

すごく寒かったけれど、風もぴゅーぴゅー吹いていたけれど
しあわせな気持ちになって少しにんまりしながらいつまでも外を歩き回っていたいと思った。まるで風の中に“しあわせ”が含まれてるみたいに目を瞑って鼻から冷たい空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
そんな1日。

by nao :: 22:26 :: diary

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3 comments


  • 泥酔してもはれない、そんなくさくさしていた気持ちがちょっと軽くなりました。

    by eith — December 30, 2006 @ 5:21 am

  • 僕は雪がない地方の冬の風景にあこがれがあります。それがとてもかきたてられるスケッチだなあ。

    by んちば — December 30, 2006 @ 11:08 am

  • >eith氏
    どうしたのかな?うちの文章がお役に立てたのならうれしいです。
    そして、あんまり飲みすぎないようにねーっ。

    >んちばさん
    ああ、うちは逆にやっぱり雪のある土地にあこがれが。
    静岡はびっくりするくらいに雪が降らないのです。風花を雪と呼んじゃうくらいに(笑)。

    よいお年を! :)

    by nao i — December 31, 2006 @ 2:01 am


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