Mar 12th, 2007

dvd :: 向日葵

胡同(フートン)のひまわり
北京の映画。

父子の物語なんだけど、ジンと来た。

胡同って北京の平屋の集合住宅ってゆうか、大きな敷地内に各家庭の住居があって、それと共同トイレがある施設。高校のとき、漢文かなんかの授業の時に中国にはそうゆうおうちがあるってゆうのを聞いて、めんどくさそうだなぁと思うと同時に非常に心惹かれたのを覚えてます。なんで心惹かれたのか正直記憶にないんだけど(近所や親戚付き合いが面倒に感じるひとなので)でも「住んでみたいー」って感じたことは覚えてるのだ。ああ、今でも住んでみたい。

先日、東京に行ったとき(これ書いてるのは実は5月5日です…。)写美に胡同の写真集があって、うわー、欲しいーと思いつつ、荷物になるのでやめたのだ。というか、胡同に行きたい、つか住みたい。冬は寒そうなので夏に。(わがまま)
ついでにその本を探そうと思ってついでに見つけたこの写真、うっとり…。
あ、写美で売られていたのはこちらです。市井のひとびとの姿が写っていてとても素敵なのでした。

…で、話は映画に戻って、お父さんと、仲違いした友だちとの交流が胡同ならではという感じで素直じゃないんだけどいいのですよ。ああ、あたくし結婚願望はないんだけど同棲はいいなぁー、但し各自部屋があって、ご飯とかもそれぞれ勝手に作ったりたまに一緒に食べたり…という勝手気ままな生活をしたいという願望があって、そうゆう生活が出来る相手が欲しい(もちろん好きであることが大前提)なぁーとか、空想羽ばたいているんですが、こんなとこだったら理想的だー。(ルームシェア以下の密度…/笑)

確か、この監督さんってうちとたいして年齢変わらないくらいのひとだったと思うんだけど、子供の頃の心象風景的な大事なものを形にして残しておきたい、表現したいということで撮ったというようなことを言っていたような記憶があります。
日本のうちの同年代だと、もう、ちょっと開発が進んでしまっているので、見てきたものは日本だとうちらよりも10歳くらい上のひとたちと似ているのかも。正直うらやましいです。うちはコドモの頃に見た“残ってるもの”に憧れて残り続けて欲しいと思いつつ消えてゆく姿を悲しく見ている立場なので。
この監督の映画、“こころの湯”もやっぱりそんな視点で、1回観たときはピンと来なかったんだけど、2回、3回と観ているうちにあったかくなるような映画でした。(挿話は映像で見せる必要なかったんじゃないかという気がしたけど)

by nao :: 19:33 :: dvd/cd/book...

line.gif

comment!