Apr 20th, 2007

dvd :: the cider house rules

大好きなJ.アーヴィングの同名の小説が原作。まだ読んでないのだ。だって静岡の本屋さんの品揃えって…。
この映画、評判いいのは知ってたんだけど、どうも偏屈な性格故か、「いい」と言われると身構えてしまうのよね。信用出来ないっつーか。
でも、監督がギルバート・グレイプの監督だったのね。…ってそれも前聞いたことあったような、それでもってそのまま流してたような。
監督の名前見たのと、まだ原作読んでないのとで借りることにしたのでした。(原作読んでしまった映画は割り引いて考えてもたいていがっかりするんだもん。)



最近、DVD借りてくるとたいてい2回か3回は観る(週に2、3本借りてくるからほぼ毎日観てるのだ。おかげでここの更新が滞るし、DVD観る=酒なのでワインの消耗が早い…いいことないじゃん/笑)んだけど、これも3回程観た。まだまだ観たいというくらいによかった。

1回目観たときは、すっかりJ.アーヴィング原作ってことを忘れてたんだけど、考えてみたら出てくるひとたちのキャラが、確かにJ.アーヴィングらしい人柄ばっかり。
愛情が詰まりすぎた父親像(ここでは父親代わりであるラーチ先生)とか皆から愛されてるけどかわいそうなかわいい末っ子(孤児院のちびっこ、ファジーやカーリー)あたりはまさしく。ガープの世界とかホテルニューハンプシャーのキャラとダブるところがある。(その辺が好きなのでいいのだ)
ああ、これ、原作だとどんな感じなんだろうー。原作のほうにはちゃんと(?)熊も出てくるのかなー?読みたい読みたい!最近本屋さん行ってないので探しに行ってみよう。やっぱりなかったら東京行ったときに買って来よう。

特典映像のメイキングのところでJ.アーヴィングが出てました。この映画は彼が映画用に脚本書いてたのね。で、今までも自分の本が映画化されているが、どれも満足しているって言ってたの。いいひとだと思いましたよ。変わり者かと思ってたら、これ見る限りだと普通のやさしいおじいさんって感じ。
ついでに作家仲間として、ほんとの変わり者の作家が出てました。ええ、あのキューブリックが映画化したのが気に入らなくて自分で脚本書いて映像化(TVドラマ)してコケたひと。小説の映画化について語ってはりました(笑)。
そのひとは原作をそのままそっくり映画にしたいほうらしいんだけど、アーヴィングは脚本のときに一部に焦点をあてて、それ以外の部分は削ぎ落としたらしいです。熊も削ぎ落とされたのかなー?(しつこい)
あの独自の文体とかしつこさとかキャラ作りとか、あの雰囲気をそのまま映画にするのは無理があるというもんだもんね。そこが好きなんだけど。
原作者本人が満足しているというので、期待しないで“ガープの世界”と“ホテルニューハンプシャー”も借りてみようかな?期待しなければがっかりしないもんね。(って言ってる時点でもう期待してるような気がする…)

マイケル・ケインの、「おやすみ、メインの王子、ニューイングランドの王」というちびっこたちへの決まり文句が沁みました。それと最後のちびっこたちの笑顔に。あんな顔されたらたまんないよー。(もちろん泣いた。3回観て3回とも/笑)

by nao :: 23:27 :: dvd/cd/book...

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