May 25th, 2007

ミルクワンタン

昨日、1年越しの念願叶ってミルクワンタンのお店、鳥藤に行ってきました。
去年の6月頃に東京に行った時にサニーさんとご飯食べようってことになって名前が挙がったんだけど、お店が土曜日休みだったので行けなかったの。それっから気になってネットで調べたらなんだかおいしそう&楽しそう、そしてロケーションがあたしのツボ突いてる。
というわけで平日休みになったことだし、行きたーい!とお願いして連れてってもらったのでした。(でもそんときに行った沖縄料理のお店もまた行きたいと密かに思ってるのでした/笑。ああ、もうめんどくさいから東京住んじゃおうかなとか思ったりして。じっさい仕事と引っ越し代さえあれば東京に住んだほうが逆に生活が楽になる気がする…。)

以下、異常に長いです…。

でもって、鳥藤。
ここのシステムは、基本的に席についたら勝手にお料理が出てくるの。そうゆうのってけっこう好きなんだよね。お寿司屋さんのカウンターでツマミを適当にやってくれたりとか。静岡の横町にある小さなお店も渋いお兄さんがだいたいの好みを聞いた後適当にやってくれるとこがあるんだけど、キレイなお料理で、お寿司屋さんほどじゃないけど、自力で行くには少し痛いのだ…。(イエイ、THEビンボー)
で、ここは見て分かる通り、もっとずっと大衆的なお料理。でもちょっと珍しいのも出て来たりしてなかなか楽しかったです。
サニーさんによると、定番のお料理もあるけどそれ以外は毎回違うのが出てくるんだそうです。

milk010203.jpg1.2.3.)まずはお新香とスープと卯の花。
スープは鶏ガラのクリアなスープにニラ。ここんとこ(つってももう半月以上)風邪っぽかったのが、これ飲んだら治っちゃうんじゃないかってくらいにお腹から体をあっためてくれる(この日は暑かったけど。でも飲んだらほっこりしたのさ)スープ。さらにダメ押しでニラ。このスープのお味でこの後のお料理も期待が高まりましたよ。
お新香も手作りっぽい。卯の花は東京だとこうゆう感じなのかな、うちは甘めのしか食べたことなかったので甘くない卯の花は初めてでした。こうゆう味付けもいい感じ。特に肴として食べるには。

milk04.jpg4.)そして、これ。
前に見たことあったんだけど、なんだっけっかなー。ちょっとニジマスっぽい香りがするんだけど。
ナマコ?つか魚なの?野菜とかじゃない?とか散々サニーさんとシンカワ氏と3人で考えてたんだけど分からず、サニーさんが鳥藤のセンムに「ナマコ?」って聞いたらぐふふっと笑いながら「よく分かったねー」とにやにやされました。不正解らしいです。
で、ほぼお料理が終わる頃になって「あれ何だったの?」と再度聞いてようやく答えが判明、「鮭の頭」でした。
あああー、やっぱり昔食べたことあった。つか昔バイトしてた友だちの居酒屋で出したことあったんだった。そして名前も思い出した。氷頭(ひず)です。あー、くやしい。あの場で思い出せてたらヒーローだったのに!(どうやら鮭の頭よりも先にマグロをもっと食べる必要があるっぽい。ドコサヘキサエン酸プリーズ!)
しかし、鱒っぽい香りがすると思ったあたしってなかなかやるじゃん?ととりあえず自己満足。
軟骨部分なのでちょっとコリコリした食感がなかなかおいしかったです。

milk0506.jpg5.6.)そして、鰻の皮を串にしたのと、お豆?お豆だよね。で、探したらそのものずばりがありました。みつ豆に入ってる赤えんどう豆の塩ゆで。
ちなみに鰻の皮はそのまま食べてたんだけど、遅れて参加したkumonさんとoyamaさんにはセンムが「一味をちょっとかけるんだよ」って教えてました。そしてあの子たちばっかりなんかかわいがられてるみたいで悔しいー!きー!とか言ってみる四捨五入40代女子。(そんなこと言っている間にoyamaさんは“ちょっと”どころか“どばっ”とかけてしまって鰻が赤く染まってました…。うちはやらなくてよかったかも)

milk07.jpg7.)そして鯖の味噌煮。
どうやらこの日、この鯖の味噌煮はひとりの“鯖といえば塩焼き”な男性のサバ観を変えたみたいです。
つか、うちはもともと鯖の味噌煮が好きなひとなんだけど、うちが知ってる鯖の味噌煮はちょっと甘みのある濃厚な味噌に生姜。ご飯の友なんだけど、ここんちのは醤油ベースに味噌なのかな、さらっとしてて唐辛子が少しピリッと効いてました。確かにおいしかったー。:)

milk08.jpg8.)山芋。もう、まさに山芋(笑)。大和芋?多分100%芋。
これだけしつこく言うのは、どうもダシでのばしたりもしてないっぽいのです。お醤油垂らしてわさびと一緒に混ぜようとしてもわさびが混じれないくらいに、お箸で持ち上げようとすると全部持ち上がるくらいに、芋度高いのでした(笑)。

milk0910.jpg9.10.)さて、これが難関…。
ちょうど異郷の地で“珍味”系ご馳走を出されたら騒がず黙っていただくべきだという話をしていた矢先、しかも「でも虫は無理」とあたくしが発言したばかりってなタイミングで出てきたのがこれ。

子供の頃はさー、ばったとか便所コオロギとか平気で掴んでたもんですが、ご近所からもらってきた蜂の子とかイナゴの佃煮は無理でした。蜂は子供だけじゃなくて親のときもあったなぁ。食わなかったけど。今では触るのもいやっつーか、あのお腹のくにゃってやわらかい感触を思い出すときゃー!と叫びだしたくなるっつーのに、食えるわけないっつーの。好き嫌いというか精神的に無理なのだ。
が、説得して食わせようとするとても親切なひとが2人ほどいたがために食いましたよ。ふん。中までちゃんと乾燥してさくさくしてて妙に香りがよくて(175ってそんなにいい香りがするものなの?)佃煮としての味付けもよかったですが、ぜんぜん精神的に吹っ切れていません(笑)。無理なものは無理なのだ。
ニワトリのトサカとか足が嫌いなくせにニワトリ食えるひととか世の中には大勢いますが、そうゆうひとたちとはわけが違う。無理なものはどんなに美味しく調理されようが無理なのだ。
ついでにその辺をちゅんちゅん飛んでる雀は好きだけど、その子を捕まえて串に刺して焼かれてしまうと175とはまったく逆の意味で食えません。でもウズラは好き。
あの孵るちょっと前なアヒルの卵はどうだろう?食べられるかなぁ。ツラい気がする。犬もどうかなー。つか、アヒルの卵は食べるとすごくうまいって話だけど、犬はおいしくなさそうなので食うものに困ってるわけでも美味探求のためでもないのに食べる気にはなれそうにもない。そいえばサルの脳みそはどうかなー。食べる機会ないだろうけど。こんなんでは今は亡き鴨ちゃんには惚れてもらえないんだよねぇ。と、3月に亡くなっていたことを知らずにサニーさんとこで初めて知った(ozで時々闘病生活は読んではいたのである程度分かってはいつつ…仕事変わってばたばたしてて最後の2回を読んでなかった)ばかりのあたくしはちょっとしみじみしてみたり。

そして頭の中が虫でいっぱいになった結果、コドモの頃にガッコウの給食の時間、クラスの男の子が気軽に踏みつぶしたゴ…のなんだか白いのが出て来たのとか思い出して(気分悪くなったらごめんなさい。ぜひとも気持ち悪さを共有しましょう/笑)、おいしい筈のかぶら寿司が妙になまなましく感じて味わうどころでなかったことをここで告白しておきます。人間無理しちゃいけません。

こんなこと書いておいて知らず知らずのうちに食べてる虫ってないかなぁとドキドキしながら考えたのですがとりあえず思いつきませんでした。敢えて言うならテキーラ。これも必ず入ってるわけじゃないもんなぁ。つかテキーラ自体どうも体に合わないみたい(少量でもべろんべろん)なので虫入りのまで手を出すことはないでしょう。多分。
他に一般的な食材で虫ってないよね?ないない。都市伝説ではミミズ入りバーガーの噂とかあったけど(笑)。

milk1112.jpg11.12.)厚揚げの煮たのとモツの入ってないモツ煮。いえ、事前にネットでここのことチェックしてたのでモツ煮が出てくるらしいことは知っていたのでした。が、食べててもレバーは入ってたんだけど、モツは入ってなくってさ。あれ?と思ったの。後でおかあさんが遅がけのお客さんに「今日は昼にモツが出ちゃったからタマネギ煮よ」って言ってたのを聞いて納得。また食べに来よう。お肉や野菜の旨味が出たスープにミルクを入れて煮込んであるのでまろやかでとてもおいしかった。

milk13.jpg13.)納豆チャーハン。納豆とチャーハンは別のお皿で出て来たので品数のカウントとしては2品で数えるべきか悩んだけど、1品で計上。納豆を混ぜてからチャーハンにかけて、混ぜて食べるんだけど、納豆チャーハンってこんなにおいしいのか!!と虜に。つか静岡に帰って来てからもふと納豆チャーハンのことを思い出してます。あれどんぶりで食べたい!今度お昼に食べに行くぞー。(かなり本気です)

納豆チャーハンってさ、たまにアイディア系レシピで見ることあるんだけど、必ず納豆も炒めるんだよね。実は試したことないんだけど。普通のチャーハンに納豆かけてもおいしいのかなぁ、それともやっぱり鳥藤流納豆に合うチャーハンなのかなぁ。(見極めようとか思う前に「うまい」ってゆって食べ終わってしまったのでした。)

milk1415.jpg14.15.)そしてこれが、文字通り看板メニュー(このお店、看板とのれんに「ミルクワンタン」と書いてあるんだけど店名を書いてないのだ/笑)のミルクワンタン。そしてうめぼし、沢庵。
ミルクベースのスープにワンタン。やっぱりここの情報探してるときにボルシチが下敷きになっているってな話を読んだんだけど、ボルシチ…分かるような分からないような…というところです。なにしろ国籍不明なお料理、やっぱり戦後の混沌のニオイを感じるような他にないワンタンでした。具材、国籍、時代…いろんな意味でカオス。これが看板メニューになっているんだけど、だからと言ってこれだけを食べるよりも他のお料理を食べた後に少し頂くのがちょうどいい具合なのかもね。冬のさっむーい時なんかとてもいいかも。
一口食べて「おいしーい!」って叫ぶお料理じゃないけど、ノスタルジックで、もいちど食べたいなぁって。ついでにお酒も飲みつつ、な最後のお料理なのでついついつるつるっと食べきってしまったので少し記憶が曖昧なような…(笑)。

ここまで食べて気付いたんだけど、ここのご飯ってどれも基本的に昔的「栄養のある食べ物」を供しているのね。それまでぐずぐずと風邪っぽかったのがなんとなく元気になったような気がしました。いっぱい食べたってせいもあるとは思うけど、人生思い込みが大事!(笑)

この後、デザートにグレープフルーツが出て来てご飯はおしまい。おなかいっぱいになりました。
でもちょっとずついろんなのが出てくるからうれしくてホイホイきれいに平らげちゃいました。このお店が近くにあったらメタボちゃん確実だろうなぁ(笑)。
最初は小上がりで3人で食べてたんだけど、途中で2人加わってきつくなっちゃうのでサニーさんがひとりカウンターへ(彼はご無沙汰していた常連さんなのでお父さんとお話してました)、その後カウンターが空いたので全員でカウンターへ移動。お店の方たちとお話したり、レーシック受けたばかりのお客さんとお話したりしてとっても楽しかったです。

また行きたいなー。(なんでも食べるから、175だけは抜きでお願いしたいです…)

by nao :: 23:19 :: diary, food, go somewhere

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2 comments


  • 親切な人です。こんばんは。

    きみこの記事異様に長いで、ほんま。
    携帯で見たから、目がチィカチィカしまんがな。

    や、ワタシはここにくると飲み倒れてしまうので、いつも殆ど記憶がないわけですが、ここまで詳細なログはすげい。

    頑張ったご褒美に175…

    by sunnyHIGA — May 28, 2007 @ 1:23 am

  • あら、とっても親切なサニー兄さん。それは横山やっさんキャラですか?(笑)
    連れてってくれてほんとありがとうでした!

    やった、ご褒美!わーぃ…。

    by nao i — May 28, 2007 @ 4:29 pm


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