Jun 22nd, 2007

やっとブレッソン

待ちに待ったアンリ・カルティエ・ブレッソンの写真展、よーやく観ることができる☆
つーか、今日、朝7時のバスに乗って、10時着の予定が東名が事故で通行止めで迂回してロス、さらに首都高がやたらに混んでて、結局ついたのが午後1時…。
無印でちゃりんこ借りてギャラリー巡りしようと思ってたのに雨だし時間ないし。しょんぼりだよ。
でもブレッソンは楽しみ☆


で、観てきました。
ブレッソンは3年前に地元静岡で何必館所蔵のものを観ているので、2度目のものが多かったけれど、点数はそれ以上でした。つか、ボリュームありすぎて途中疲れちゃった…。集中力に欠けるあたしには前に観たときのほうがハマれた気がする。今回観た写真で「いい」と思う写真はたいてい静岡でも観たものだったし(静岡のは代表作120点、今回のは350点だって…そりゃ体力勝負だわよ…)。
あ、でも東欧のどこか(忘れた)の豚くんが映ってる写真の(気に入ったので)は今回初めてだった。あ、でもガンジーのお葬式のものすごい群衆のんとか、なかった。

それにしても何故かあたしが写真展で写真を観ているときに出くわすカップルってたいてい何故か女子がばかなんですけど…。その豚くんの写真も数軒ぶた小屋が並んでて、そこから2匹のぶたがいい案配に身を乗り出してる写真なんだけど、「ぶたおっきいーっ!」って…そこかよっ!みたいな。
それとか、ユダヤ人が収容所から解放された後の写真で、最初のほうに「自分を指した相手を覚えていた」ってキャプションで展示されてた写真の他の部が4枚構成で並んでるのがあって、女の人が大衆の前でもうひとりの女のひとに詰め寄ってる連続した写真。近づいて「あんた!」みたいに声かけているのから、相手の女の人が髪の毛乱されてるのから、その場から逃げ出そうとしているところまでのもの。それ観て「おんなってこわーい」って………御愁傷様です。友達だったら説教してます。ひがみじゃないですよ(笑)。つか、写真展とか、ちゃんと自分が興味あるものはひとりで行ったほうがいいということを最近学んで来たので迷惑なだけ。気がそがれるから。
今度写美でやるマーティン・パーとかだったら友達と一緒に行ったほうがおもしろそうだけど。(前に写美のマグナムで彼の写真も展示されててスナップとファッションフォトとの微妙なバランス具合がおもしろかったのだ。いちいち突っ込み入れたい感じ)

ああ、そうそう、ビンテージプリントもたくさん観られたんだけど、その中でスペインの男の子二人がタバコ吸ってるのかな、煙もうっとしてる写真のやつ、一般的に知られてるのとは別ショットのがあったんだけど、手と口との間に白い細い線があるの。タバコっぽいんだけど、なんかプリントのときに細工してない?って感じに見えた。どうなんだろう?その辺は誰かと一緒に観てあーだこーだ言いたかったなぁ。(ん?なんだこれ?ニヤリって感じだったので。)

今回ので面白かったのはポートレイトのコーナーで、グラフィックアーティストのソール・スタインバーグ氏の解読不明なほどにグラフィカルな文字の撮影許可証と彼手作りのライカ(木製/笑)。
後、ジャコメッティのポートレイトがいっぱいあったんだけど、どの写真も落ち着きがない感じで、きっと彼自体がせわしいタイプのひとなんだろうなぁなんて想像したりして楽しかった。前に観たのは雨の中を歩く“カオナシ”みたいなのだけだったの。
ドアノーのポートレイトも彼のフレンドリーな笑顔が、彼の人柄とブレッソンとの友情を感じさせて素敵でした。

もう一回、あまり混んでいなさそうなときに行きたいなぁと思うんだけど、雨の平日でもけっこうお客さん入っていたのであんまりゆっくりと観られるときはないんだろうなぁ。もうじき学生さんは夏休みだろうしさ…。ううむ。

今度の土曜日には長徳氏の講演会があるんだよねぇ。いいなぁ、行きたい…。

by nao :: 14:54 :: art, go somewhere, moblog

line.gif

comment!