ねこを飼いたかった
先日のエントリのコメントでふと思い出した。こどもの頃のあたし。
落ちどころはなんにもないんだけど思い出したので書いておこうと思う。
こどもの頃、あたしはねこを飼いたかった。
おかんは飼うならいぬがいいと言った。
おにんもいぬがいいと言った。
結局、誰が面倒みるのかとか、死んじゃったとき悲しいからイヤだとおかんが言い出して、いぬもねこも飼うことはなかった。
こどもの頃好きだったテレビのひとつがトムとジェリー。
あたしはジェリーが好きだった。小さくて賢いから。(もっと細かいことを言うとジェリーのいとこのちっこい子はもっと好きだったし、真ん中にやる別の話のドルーピーはさらに好きだった。)
おかんはトムが好きだった。かわいそうだから。
おにんは理由は知らないけどトムが好きだった。
ピンクレディーも、
あたしはケイちゃんが好きで、
おかんとおにんはミーちゃんが好きだった。
おにんは小さい頃、ぜんそくでおかんはいつも心配していた。
あたしはむだに健康で、熱を出すときと言えば幼稚園のイベントの日くらいだった。
(おかげで夜店市もお芋掘りもみかん狩りも2年間1度も参加してない!/泣)
そんなわけであたしはひとり遊びが上手になったし、文学好きな父のおかげもあって本を読むのが好きになった。
そして、その頃読んだ“にんじん”という物語にシンパシィを感じていた。
(そのことをおかんが知ったら相当なショックだろうとも思うがこどもの頃はそう感じていたんだから仕方がない)
それにおにんのハナをあかしたいという気持ちがあったと思うのだけれどもおにんがおかんに質問した勉強のことはその場でたいてい覚えてしまった。
(若い脳というのはすばらしい。それでもあたしが神童にならなかったのは宿題キライだったし学校の授業は中庸的な考え方ばかりで本の虫だったあたしには“なんか違う”としか思えなかったからだ。)
だからなんだって言うわけではない。
でもきっとその中に今のあたしを作るいくつかの要素はあったに違いない。
実家を出たいと思っていたのはblack sheepという言葉を知った高校生の頃からだったし、かと言って家族があたしを嫌ってるとは今も昔も思っていない。
ただ単に異質なだけだ。
彼らがあたしを理解するのは難しいし、あたしも少し離れた場所からのほうがやさしく接せられるだろうと思っただけ。
なんだかんだ言ってもあたしは家族運の薄い水星人、
おにんは“家族の星”な木星人。
今、おにんは未だに実家に独り身で、おかんを大事にしている。(マザコンじゃ…ないと思う。多分)
おかげであたしは1人で気楽に生活していられる。
きっとこれはこれでひとつの家族のカタチなのだろう。
もし今、いぬかねこを飼える状況にあったらきっとあたしはねこを飼うだろう。
そして実家にはいぬを勧めるだろう。
(いぬならたまにしか会わないあたしとも遊んでくれるだろうから)
ねことあたし、ふたりでお互い気ままわがままな生活を過ごすのだ。
by nao :: 01:48 :: family archive
うちではちょこちょこねこを飼っていました。物心ついた頃にはみみこというねこがいたし、小学生ころにはしまねってのがいたっけ。
僕が家を出た頃にまた実家でねこを飼い始めて、一時は4匹くらいいたんじゃなかったかなあ。その中に妙にひとのことばのわかるねこがいて、なんだか不思議だった。病気で死んだ話を聞いたときはやっぱりさびしいというか悲しい気持ちになったものでした。
トムとジェリーは何度見たかわからないくらい見ましたね。ウチにはレーザディスクもある。家の角でジェリーが短い足を出すとトムが必ずそれに引っかかって転ぶとか、熊手?みたいなやつは必ず踏むとか、そういうお約束を何度見ても笑っちゃうんですよね(ひざをたたきながら笑うのもお約束ですね)。
あの真ん中に入っていた話では、眠っているヤツを起こさないように遠くの山に走っていって叫ぶやつが好きでしたねえ。
また3本立てでやってほしいなあ。。。
by んちば — January 28, 2006 @ 12:11 am
僕もドルーピー派です。というか、あの番組が人格形成に与えた影響は大きいです。
真っ赤なゼリー・パイやお手伝いさんからトムに与えられるミルクなど、印象に残っている場面はおおいです。もちろん“眠っているヤツを〜”も大好きです。
ドルーピーの最強さ加減とボケっぷりは絶妙ですね。心の師匠です。
そして僕も“いつか家を出るという自覚”がありました。親とはずっと仲は良いのですが、それとは別に『独りで暮らさなければならない、一人のほうが居心地が良い』と感じていた様に思えます。
ちなみに犬猫は飼った事はありません(喘息だったので)。
犬が闊歩する大学でしたが、そこでケモノ好きになりました。
昔は魚や爬虫類ばかり飼っていました。後は拾ってきた猫を隠れて育てたり。暗いですね。
by ともゆきか — January 28, 2006 @ 2:25 am
これコメント書きたかったんだー。
あのジェリーよりちっこいオムツしてるグレーのコですよね。イトコじゃなかったかなぁ。(笑)
ドルーピーといえばペンキ缶からでっかいハケが飛び出して四隅をばんばんばんばんってやるのありませんでしたっけ?? 大好きです、トムとジェリー。
家族。うちはみんな仲良しなんだけど それはたぶん何度も引越しして見知らぬ土地で仲良しを見つけなきゃいけない使命感を皆で味わってきたからだと思います。人って結構いじわるなんだ、って何度も味わったし。
(だから私はBlack Sheepオブ家族は知らないけど 人は人、自分は自分、しょせん友達や恋人だって他人ってかなりクールに最終的に思ってしまうのです。。。)
話はそれたけど今は独立しちゃって両親以外バラバラでお互いにだんだんまた違う感性とかその家のルールとかできてて たまに会うのがいい って感覚です。
うまーく言えないけど もともとみんな孤立しててチームって感じで行動してる感じなのです。外に合うひとがいないからチームの誰かとどっか行こう、とか。
みんなで異質というか。(笑) それはそれでやっかいです。ふふ
by azu — January 30, 2006 @ 10:11 am
>んちばさん
いいなぁー、やっぱりこどもの頃に動物と一緒に過ごす経験って大事なんだろうなぁと思いましたです。(ハムスターと小鳥と金魚なら…ある。けどもちっと“家族的な”存在として。)
トムとジェリーは“お約束”がいろいろあって、それがまたいいんですよね。 ;)
起こしちゃいけないやつも何種類かあった気がするんだけど、うちはたしか図書館だったかなぁー?そんな風に叫んだり、楽団が乱入して(もちろんジェリーの陰謀/笑)トムさん焦らされるんだけど結果だいじょうぶで、最後にピンが落ちた音で目が覚めちゃうやつ。あれが好きでした。ああ、また見たいなぁー。
トムとジェリーってレンタル屋さんにもあったりするんだけどわりと“新”のが多いんですよね。“新”じゃないのが大好きだったのでテレビでやってくれないかなぁー?
>カトウ氏
ドルーピーはほんと最強ですよね。ふふふ。
ひょうひょうとした佇まい、ある意味紳士なのかもしれません。(笑)
どうゆう話だったか忘れたけど“志願者は一歩前へ!”って言われてドルーピー以外が全員一歩後ろに下がっちゃうやつ。あのシーンが大好きで大好きで。
犬が闊歩する大学…うらやましいー。
魚や爬虫類、拾って来た猫をこっそり…なんか想像付く気がします(笑)。
暗くはないよ。なんつーか…距離感的なイメージとして“らしい”ってゆうか。さすがいい味でてますみたいな。(え?
きっとおうちを出るひとと出ないひとってなにか感覚的にあるのかもしれないなって思いましたよ。カトウさんが書かれたように漠然とした気持ちの中で。
>azuさん
そうそう、オムツしてるグレーの子!あの子が出てくるとジェリーが大人に感じられるから(振る舞いとか良識とか)不思議です(笑)。
ペンキ缶…なんか分かるような気がしつつもやもや…ああーっ、見たいっ!ついでに飛行機の親子のも見たいっ!
ああ、そうゆうカタチの絆もあるのですね。
なんとなく農耕民族と狩猟民族(もしくは遊牧民族)の違いに近いのかなぁーなんて(笑)。うちは農耕民族には向いてないんだな…。
“隣の芝は青い”せいかも知れませんが、azuさんちのそうゆうチームは憧れな気がしますです。
(でも引っ越しってその土地に馴染むの大変ですよね。特に古い町だと)
by nao i — January 30, 2006 @ 9:21 pm