Nov 18th, 2010

peru-7 犯罪

渡航情報とか見ていると、ペルーは危ない国みたいですが、さて実際のところは…。



場所によるよねー。
ってゆうのは日本も同じ気がするけど。

基本的にクスコやプーノみたいな観光都市はしっかり守られてる感じでした。
クスコではあちこちに監視カメラが設置されてるみたい。(たまたま夜に市の建物の前を通ったらたくさんのモニターが稼働してるのが見えましたです)
うちの渡航よりもちょっと前ですが、そんなクスコの大きな広場であほな日本人が虚偽の盗難被害届を出したなんてニュースはありましたけど、ペルーはスリやひったくりが多いからイケるとでも思ったんだろうか。日本人の恥というか、ペルーなめんな。観光都市は犯罪件数抑えたいはずだしねー。しかもホテルに置いてあったとか、ちょっと調べたらすぐばれるし。どんだけバカなんだろう…。
日本ではニュースにならなかったようで残念。日本で晒されて保険会社のブラックリストに載せられてしまえばいいのに。

実際、クスコで真夜中にplaza de armas(街の中心の公園)に行ってみたところ、警察はぶらぶら、カップルたちもぶらぶら、クラブの入り口では盛り上がってるぽい活気がむんむん、わんこたちは雌を追いかけてかくかく(初めて生で見た…)、酔っ払いは楽しそうに歌を歌ってるし、アンデスのおばちゃんは昼と変わらず道端でお菓子やタバコ売ってるし、なんとも平和でした。日本の真夜中の繁華街よりも平和だった。
プーノのplaza de armasも実際に見たわけじゃないけど、明け方近くまでラテン音楽ばりばり聞こえたり、酔っ払い夫婦とその友だちが仲間内でケンカしてたり(viaだんなの解説)くらいで、危ない雰囲気はなかったみたい。

ってさっぱり犯罪の話になってませんが…、でもやっぱりどこでも安全ってわけではなくて。
首都リマであれば、山のほうに貧民街があります。ああいうところはやっぱり危ないそうです。そういうところに近づかないというのは日本でも同じだよね。興味本位で旅行者が行くような場所じゃない。

クスコやプーノではゆるゆるなひとが多かったけど、リマのcentro(旧市街)あたりではバッグは体の前に持つというのが基本だったり、カメラを出しっぱなしにしないとか、それなりに防衛が必要らしい。

そして、今回あたしが出くわしたのはcentroからちょっと外れた中華街(barrio chino)でのこと。
中華街は危ないからということで一眼レフは置いていけと言われ、ricoh r1s(1995年発売のコンパクトフィルムカメラ)だけ持っておでかけ。

ご飯食べた後、だんなさんが電話したいって言って服やさんや雑貨やさんが集まってる商業ビルの公衆電話へ。
だんなさんが電話終わったちょうどその時、ダウンジャケットのポケットがなんか引っかかったような感触。女の人2人組が電話に近づいて来てて、当たったみたいでした。
でもちょっと引っ張られたような感触だったので気になってその場でポケットを確認。
ポケット、空。
カメラはバッグだったかな?
バッグには…無い!
ポケットを改めてた段階でだんなさんが、「何?無くなった?」と異変に気づく。
「カメラ無いー」ってゆって、公衆電話で電話をしている(フリ?)の女性を確認しようとしたところ、だんなさんが出口に向かってる他のおばさんにずんずんと近づいて行った。
怒り口調でおばさんに何か言ってるだんな。
首を振るおばさん。
が、おばさんのバッグの影からカメラ救出!

公衆電話の2人組が、おばさんにカメラを受け渡したのを見たんだそうでした。
まー、無事に帰ってきてよかったけど、彼らのスリ行為が成功したとして、さてr1sに価格が付くかと言えばたぶん無理だっただろうね。ペルーでもデジカメ全盛なので。
スられてたらあたしの思い出が減ることにはなるので(でもカメラに入ってた分と、カメラ本体への思い出だけって考えたらデジカメよりも損失率低いよね)、取り返せてよかった。

総評としては、「スリはいるけど、レベルが低い」ですね。
そのせいか、だんなさんが憤りすぎてたせいか、あまり怒りも感じず、まーいい経験くらいの感覚ではございました。

後で考えてみたら、スリに狙われた理由は、だんなさんが電話している間、ふと天井の風船が気になってiPodTouchで撮影を試みていたのを見られたんじゃないかと予想。
こんながっかりフォトがスられるきっかけを呼んだのかと思うとほんとにがっかりだよ…。
(一応、警官呼んで、この人にスられたということを伝えました。被害届とかは時間食うので出さなかったけど、警官に顔を見せておけば抑止にはなるだろうということで。)

他に犯罪関係といえば、空港とかでトイレに行くときに「しつこくて悪いけど言わないと安心できないから言うけど、トイレで誰かに話しかけられたり何か渡されそうになっても、話したり受け取ったりしないで」というだんなさんの忠告はほんとにしつこかったです。

そういう人には出くわさなかったけど、こうゆうので薬を渡されて後で捕まっちゃうみたいなパターンがけっこうあるんだそうです。

ペルーはスリやひったくり、偽物(とか海賊版)商法にドラッグあたりが一番多いかな。銃などの火器でなんとかっていうような物騒なのはあまり無いみたい。北米中米のほうがその辺はおっかないよね。
あ、ペルー北のほうは犯罪というかテロ組織はあるのでうっかり巻き込まれたら超あぶないです。(そういう場所に行く人はどうせ興味本位かコカイン目当てだと思うけど…)

そんなわけで、もちろんバッグの持ち方など気を付けるべきポイントはあるけど、よく聞くヨーロッパの観光地でのスリやひったくりの話なんかよりもよっぽどのんびりしてるなーという印象でした。
あ、うちが行った街はどこも警察のほかに市が雇ったセキュリティもいて、それなりに街の警備は厚くしているみたいで、悪いことするのも大変なんじゃないかなーという感じでしたですよ。(まぁ、そんなリマcentroのDVD屋さんにあったスペ語版ドラゴンボールが海賊版じゃない可能性は低いと思いますが/笑)

by nao :: 19:01 :: traveling_peru

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