May 26th, 2006

may 20-21 tokyo *jinbou-cho and night

ええと、先週末ひさびさに東京に行ってきました。
ここで書いたとおりmayumiさんが参加するグループ展を見にいったのです。そして実はもひとつ目的があったのですが、それ以上になんだか濃い2日間になったのでした。ふふ。

こないだクレマチスの丘に行ったときに見つけた本の影響で神保町に行きたい熱がボーボーだったのですよ。そしてラッキーなことに同じくその本の影響で神保町に行きたい熱なカトウ氏とはmayumiさん繋がり。考えることは同じで、“そうだ、東京行こう。”なわけなのでした。
うれしいことに同じ日に行くならクルマ乗っけてあげるよとカトウ氏、そして日帰りなつもりだったのがmayumiさんがおうちに泊めてくださることに。ほんとにありがとーでした♥

朝10時過ぎに静岡を出て、一路東京へ。
東京に入るとまっすぐ神田へ向かい、なんとか駐車場見つけて神保町に辿りつきました。まずはあの周辺のあたくし好みのど古い建物にうっとり(笑)。でもこのご時世、古い建物ってどんどん取り壊しが始まってるのね。悲しい…。

さて、そして本屋さんめぐりスタート。と言ってもいかんせん神保町には古書店、新刊書店合わせてものすごい数の本屋さんがあるのでとりあえずはさらっとひと通りまわってからじっくり見たいお店を見てみようということに。なんて言いつつもちょこちょこ足が止まって物色したりしてました。(でもちょっと軽めに)
で、そんなあたしたちの足を止めさせた本屋さんがこちら。

  1. 書肆アクセス
  2. ええとぶっちゃけ“書肆”ってなんて読むのか分かりませんでした。今調べてようやく分かった。忘れないように書いておこう。“しょし”だ。書肆とは、「書物を出版したり、また、売ったりする店。書店。本屋。」の意だそうだ。(via はてなキーワード)なるほどね。ここは新刊書店で、地方・小出版流通センターの直営店ちうわけで地方の本やミニコミ誌なんかを買うことが出来るの。ううむ、あちこちの地方でこうゆうの作られてるのねー。静岡もがんばれー。(誰か作ってー)
    で、あたしは“CUKR[ツックル]”(チェコだけで80ページ!つーかチェコはねー、アコガレだったのさ。10年前。)と“本の雑誌”(静岡でも買える?探そうとしたことなかった。昔椎名誠好きだったんだよね。ふと気が向いたのでイキオイで。)を買いました。

  3. キントト文庫
  4. 昭和30年代くらいのこってりした本たちを主に蒐集している古書店。店内のディスプレイがまた!かわゆいの。キントト=金(キン)魚(トト)でブリキの金魚の絵の看板だし。
    本のタイトル見てるだけでも想像力がもりもり働いちゃうようなスバラシイ品揃えなのでした。で、ついついタイトル見てはそれについての考察をおしゃべりしてしまったので他のひとりで本探してはったお客さんたちにはメイワクなお客だったかも…。ごめんなさい。でもおもしろかったんだもんー。
    そうそう、カメラの本をカトウ氏が見つけてぱらぱら見てたんだけど、その中に我がcanon AE-1も載ってました。その本によると“電子カメラ”なのですね、canon AE-1って。ちょっと早口で言うとデジカメっぽい感じになるね。というわけでうちは今後、「愛用のカメラはでん(し)かめ(ら)です。」と言おう。()内は声ちっちゃめで(笑)。
    その他にもオバケのQ太郎型ふりかけのボトルとかおもかわゆいものがごろごろあってなんとも素敵なお店だったのでした。

  5. 呂古書房
  6. 豆本を主に扱う古書店。店内いっぱいにちびっこいかわゆい本たちがもりもり。他にキンダーブックとか懐かしい絵本なんかもあったり。
    ちびくろさんぼを見つけてついつい最後まで立ち読みしてしまいました。うちの記憶ではトラがぐるぐるまわってバターになっちゃうお話だけだったんだけど、この本にはちびくろさんぼ2なんてお話も一緒に入ってた。双子のおとうとがいるのね。知らなかった。見たら確か昭和30年代発行だったので当時のは二本立てだったってことかなぁ。(それかただ単に忘れちゃってただけか…)トラのバターは絵本の挿絵では“ギー”でした。そうかそうか。あの時代に“ギー”って書かれても何のことやらさっぱりだったもんな、きっと、間違いなく。挿絵は懐かしい、「まさしくこれが子供の頃に読んだちびくろさんぼの絵だ!」で、あらためてみるとシンプルでなんとも素敵な絵でした。うっとり。

beanssoup.jpgそしてちょっと遅めのお昼ご飯はミロンガ・ヌォーバで。
レンガ造りの建物の中は古い喫茶店特有の適度な湿度と外の日差しから守られた涼しい空間。タンゴミュージックが流れる店内は少し暗めな落ち着いた照明で、小窓から覗く外のキラキラした明るさと相まってとても心地良いお店でした。
ちなみにあたしは“豆と二穀のスープ”と食後にコーヒー、カトウ氏はジャンバラヤとパウンドケーキワインソース添え。お店のひとは戸惑ったのか、パウンドケーキも微妙にあたしに向けられてました(笑)。

さてそんな感じで神保町を楽しんでたのですが、「さあこれからじっくりとお買い物!」と通りを歩いていたら古書店の店主らしきひとたちが大雨がどうのこうのって話をしているのが聞こえてきました。
「何をこんないいお天気に言ってるんだろう?」と笑っていたのにそれ以降通りかかるお店お店どこもかしこもばたばたとお店の前に出している本たちを撤収している…。
「えええー?」なんて言ってる間にポツリポツリ…そしてザァァーっ!!っと土砂降り。すげぇぇー。(古書店のひとびとのお天気チェック能力+迅速な対応っぷりに。)
つーか静岡のあまりの天気のよさに傘なんて持ってこなかったよぅ。カトウ氏の折りたたみ傘に入れてもらったんですがあまりの雨脚の強さにビル内の本屋さんを狙ってお買い物続行ってゆう気力も無くし(静岡っこは悪天候に弱いのだ/笑)神保町を後にしたのでした。
じっくり探すのってけっこう疲れるんだけど、こうゆうお店はじっくり見れば見るほど楽しいなぁというのがちょっと分かってきた。古い喫茶店も他にも何軒かあるみたいなので行ってみたい。あ、あと餃子屋さんもだ(笑)。
また今度じっくりともう一度訪れたいなぁぁー。

さて、その後、紆余曲折を経て、晩ご飯はmayumiさんに連れて行ってもらって西麻布のwine salonへ。ちょうどパーティーが入っててお店のひとはすごく忙しそうでしたが穴蔵の“守られ感”とアンティークでまとめられた調度とがこぢんまりと落ち着けるお店でした。お値段も手頃でグラスでもおいしいワインを出してくれたしでまんぞくまんぞく。ふふ。
赤ワイン飲むんだったらメインはお肉にするべきだったということだけが心残りというか失敗でした。酒飲みの反省ってば…やーね、おほほ。

ついついのんびりと3人で話し込んでしまって、気付いたら確か時間は11時頃だったような…。
お店を出て、六本木のドンキで買い物。
あの周辺をぶらついてるひとたち、時間帯のせいだとは思うけど怖い。もし毎晩あの辺に行ったりしてみたら自分のいろんな感覚が狂うんじゃないかってそんな感じ。ココロの機微とか滋味を感じるとかそうゆう細かいものを失いそうな…なんとなく。

そこからmayumiさんちに戻って、まるで軽井沢かどこかの別荘のようなステキなベランダ風景を眺めながら彼女が明日の展示の仕上げをするのを見守って(笑)おりました。

この日はピーカンの静岡を出て、濃霧の静岡東部を通りぬけ、そして東京のいくつかの町を通って、なんつーか風景のバリエーションに富んだ1日でした。日頃東京へ行くってゆうと電車だもんでここまでいろんな風景見ることなかったのよね。そうゆう意味でもクルマで東京は楽しかったー。
そして写真展オープニング前日にも関わらず泊めてくださったmayumiさんに感謝!:)

…というわけで続く。(得意技/笑)

by nao :: 23:29 :: go somewhere

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