Feb 8th, 2011

peru-17 Lima4

さて、続き。
着いたのはbarrancoという町。
前にこれもAventura Culinaria(グルメ番組)で見て雰囲気よくて素敵だなーって言ってたのを覚えていたらしい。古い街並み、夜はライトアップでロマンティコ。
その中でも観光名所的なところに橋があるんだけど、そこで商売を繰り広げているのは薔薇売りのおばちゃんと、記念撮影カメラマンでした。

今回ここに来たのは、latin discoに行きたいという嫁の希望を叶えるためでございます。
そして、discoやclubがある方向に行こうと思ったら公園とこがなんだかわいやいがやがや。
近寄ってみたらfestival del saborやってました。
日本語でそれっぽく書くと「食の祭典」みたいな感じになるのかな。
最近の民族回帰的な流れがあるのかもだけど、けっこうペルーでは”ペルー的なもの”に目を向ける動きがあちこちでみられます。このイベントもそのひとつじゃないかな。

屋根付きの会場には長テーブルがたくさん並んでいて、それぞれ各地のペルー料理が並べられていました。
料理をチェックして、チケット売り場でチケット買って、その料理のテーブルでチケットを渡すという非常に効率の悪い手順(しかも外国人の場合は料理の名前を覚えないとならないというハードルも)を踏んで、お料理入手しました。

そんなにお腹空いてなかったので軽く、うちはtamaleレ(挽いたとうもろこしを味付けして、中にお肉などの具を包んで蒸した、南米式ちまき)、だんなさんはpapa rellena(南米式コロッケ、マッシュポテトの中にお肉が入ってる)を。ちょっと”友だちんちのお母さんの味”がしました(笑)。

そして、discoやclubが立ち並ぶ通りを抜けて、お目当てのお店に向かうのですが、ここでだんなが「barrancoでは他のお店は行ったことあるけど、今日行くところは初めてだから内容はよく分からない。もしかしたらサルサよりもcriolla(黒人音楽)がメインかもしれない」ということを今さらながら言い出しました…。この人は、何故そこで下調べもせずに知らないほうを選ぶのかorz

そして着いたところ入口はかなりの行列。
なんだか年齢層が高め&踊るというよりいい御食事っぽい装いのひとびと多々なんですが…。
チケット窓口で「予約してますか?」「無いです」→でも買えた。
中に入って「予約してますか?」「無いです」「何人?」「2人」→2人用の席はないからここに座ってと言われ、入口近くのテーブルへ。
んー、これ、どう考えてもdiscoじゃないねぇ…。
ええ、de rompe y rajaというお店、ここはpeñaというライブレストランみたいなところでした。ジャンルはcriolla。
まーとりあえずせっかく入ったんだし、しばらく見ようということに。
そんなわけでピスコサワー。

帰国前夜ですが、ペルーに来て初めてのピスコサワーです。
ああ、やっぱりレモンの味が違う分おいしさが違うー。うまいー、けど濃いー。

ふと壁の注意書きを見ると、1人当たり36sol(だったかな?)使ってねってなことが書いてあったこともあり、
じゃあおつまみもなにか…とメニューをパラパラ。


なんっかい見ても、日本みたいなミックスナッツとかあたりめとかピクルスとかジャーキーとかチーズ盛り合わせとか、手慰みにちょいとつまめるメニューが無い…。そいえば夕方に入ったビールやさんもそうだった。本気の肉とか揚げものとかがつんと食事とか。
で、一番つまみっぽいメニューとして、yucas fritos(ユカ芋=キャッサバのフライドポテト)をオーダー。…なんだこのボリューム。大皿にどっかり盛られてました。食べても食べてもなくならない…。
そんなわけで2杯目。piscoベースの初めて聞いた名前のカクテル。名前は忘れました。
あ、yucas fritos食べてる間にpeñaも始まってました。
それまではlatin discoで現地のサルサシーンを見たかったのにーとちょっと乗りきれない気分だったのが始まったとたんにテンションあがりました(笑)。

そして、予約してないのにチケット買えて席案内された人が、予約客が来て席を追い出されて後ろで立ち見してたりあきらめて帰ったりという酷い目にあってたり、予約したのに遅れて来てみたら席がなくて彼女の前で恥かいてご立腹なmusica criolla命な青年(目の前で事の顛末一部始終を目撃してました。最終的にはうちらの前にうちらと同じような席をしつらえて着席。ホッ、よかった)とかなんだかごった返しな状況のなか石ころ帽子状態でじゃまくさい席ながら追い出されずに居座れたあてくしたち。

入場料もそんなに安くないのにどーしてこんなにお客さんが入ってるんだろう?と思ったら、丁度この日は”Día de la Canción Criolla”という黒人音楽(歌)の日の前日(と言っても開演がPM11時なのでほぼ当日)でした。そんな日にひょっこりうっかり来て入れちゃったこの幸運。

こんな感じ。いくつかのgrupoが演奏するんだけど2つ目くらいで席は座れなかった人たちに譲って引きあげました。
そしてlavoeが大音量で流れるbarの前を通りがかったのでそのまま入ってみた。が、その後はreggaetonとかmerengueとか…、だまされた。かわいらしくフローズンレモネードなんぞ飲みながら少し踊って帰ってきました。けっきょくlatin discoは今回は行けず仕舞いでした。残念。

翌日はとうとううちは帰国の日。
だんなさんはあと1ヵ月居残り予定ですが。
朝、荷物をまとめたところでB&Bのオーナーに荷物預かってくれるか聞くともちろん!と即答。このオーナー、女性なんだけど、人間大好きな面倒見のいい姉御ぽくていい人でした。

さて、荷物を預けてバスで昨日のbarranco方面へ。
barrancoを通り抜けてさらに進んで行って、着いたのは、
どんっ
こんなサボテンがもさもさ生えた場所(笑)。

この写真は土地の中に入ったところから撮ったんだけど、この右側によれっとした門と、これまたよれっとした小屋があって、よれよれしたおじさんが座ってました。
「家族に会いに来た」と伝えて通してもらう。
どうやらここは守衛付きの区画。
だがしかしサボテンやらグラフィティがセレブの匂いを打ち消してます…(笑)。

そして訪れたのは義叔父母のうち。
最初は従兄弟ふたりしかいなかったんだけど、途中で叔父母も帰ってきて6人で談話。
叔母さんがmamaにちょー似ててびっくり。
そして従兄弟ふたりは長身細身細面なイケメンで叔父さん似の穏やかな微笑みを絶やさない…が、2人そろってタトゥーばりばりw
それでも育ちのよさって滲み出るもんなんだなぁとなんだか変な感心をしてました。写真の右端が弟のほう。アーティスト(バンド活動&グラティフィー)。左端が兄のほう。彼も前は長髪だったらしい。爽やか青年かと思ったら。

でっかくてかわいいわんこもいたんだけど、なんとなくこのおうちの育ちのよさオーラに負けてなんとなくカメラぱちぱちやることがためらわれてしまって。撮っておけばよかった…。

そうそう、だんなさんがトイレに行っている間に、叔母さんが写真が飾られたリビングの一角を案内してくれました。叔母夫婦の祖父母の代からの写真が家系図のように並べられてました。おじいちゃんやmama、従兄弟たち。ついでに前ローマ教皇(笑)。
そしてその最新の写真は…うちら夫婦の写真でした。わぁ、あたしも家族の中に入ってるんだって、鼻の奥がツンとしました。

ちなみに、うちが帰国日を1日早く勘違いをしていたのが、そのままmamaから叔母さんに伝わり訂正されなかったため、叔母さんは甥の嫁に紹介してもらえなかったってがっかりしてたらしい。申し訳なかった…。
お暇する前に叔母さんが手作りの指輪をくれました。シルバーでシトリンかなぁ?石の嵌められた指輪。好きなのを選んでって言われて一番ゴツめのダイヤ型のをもらったんだけど、ゴツくて手袋シーズンは使えない(笑)。でもだんなさんが日本に帰ってくるまではお守り代わりにずっと嵌めてました。

そして再びバスに乗ってMirafloresのParque Kennedy方面へ。
ようやく旅の目的のひとつ、ペルーのハンバーガーチェーンbembosへ。

この日は10/31、ハロウィン!
店員さんがティンカーベルと白雪姫でした :)


今回食べたのはcriollaバーガー。
グリルで焼かれたハンバーグにタマネギ、camote amarillo(黄色というかオレンジ色のサツマイモ)など。ポテトは店内のディップサーバーで好きなディップで食べられる。もちろんうちはaji amarillo味で。
このbembos、日本でいうならモスバーガーみたいな、”ペルーらしいハンバーガー”を提供しているお店で、ペルーではマックを抑えて人気No.1だそうです。値段はマックのほうが安いんだけどね。食べてみて実際おいしかったのでちょっと高くてもbembosを選ぶというのは分かる気がします。
日本でも、東京に1店舗だけでもいいから進出してくれないかなー。写真見てたらまた食べたくなっちゃった。

bembosを出て、Parque Kennedy内をぶらぶら。
ブックフェアーの隣で大道芸やってました。
そしてちびっこたちは仮装。

相変わらずlimaはどんよりした空だけど、お祭りのようなちょっと浮き足だった空気が流れてました。


そして前にAventura Culinariaで見たお菓子やさん発見。Parque Kennedyでいつも売ってるって言ってたけど今まで見つけられなかったのでよろこびいさんで近寄り、勢い余ってturronを購入。
蜂蜜を使ったお菓子を売っているということで、お菓子のショーケースの中は蜂がぶんぶん入り込んでました。すげー。
丸いドーナツみたいのを蜜に絡めるお菓子がpicaronesみたいで気になったんだけど、今回はだんなさんの「他にも食べるの?」という冷たい視線に耐えかねて断念。またペルー来るからいいもんね。(でも心残り)
その後、B&B方面に戻りつつ、途中のお土産やさんの集合体(indian marketとかその周辺に何店舗か似たようなお店がありました)でお土産購入。
前日にもこの近辺のお店で買い物していたんだけど、結局、リャマの指人形(1sol)はどれもこれも顔が怖くて(何故か青い目で超吊り目…)買わずに終わりました。punoのホテルの呼び鈴とこにささってたリャマはかわいかったのになぁ。

ところで、この花、mirafloresでよく見かけたんだけどなんてゆう木の花なんだろう?写真では分かりにくいけどけっこう大きくて存在感のあるお花でした。

B&Bで荷物受け取ってのんびりしていたらすっかり時間は夕方。
なぜかもうpapaとmamaは見送りのため空港に着いてると言われ…慌ててタクシーで空港に向かいました。(ちなみにPM10:40離陸予定でした)

自動チェックインでお断りされてしまったので、ハロウィンなAmericanAirlinesのカウンタでチェックイン。
離陸予定が1時間遅れていて、乗り換えが出来なくなってしまうため乗り換えの飛行機を変更してくれました。
最初の予定はlima→miami→chicagoだったのが、行きと同じ経路でlima→miami→dallasに。chicago dogの予定が崩れた(笑)。

チェックインが済んだので、みんなそろって上のフードコートに移動。

だんなさんはolluquito con carneというペルーのお芋とお肉の煮込み、うちは帰国ぎりぎりでようやくペルーの代表的料理cevicheを、papaとmamaはふたりでpollo a la brasaを半分こ。
フードコートでお手軽ペルー料理かと思いきや、意外に待たされたcevicheは絶品でしたですよ。アワビとか入ってたしね。いまだに思い出すとお口に幸せがやってきます。また食べたい。(mamaもあたしに御馳走するためにアワビ買って用意していてくれたらしいんだけど、お腹壊してた上にさっさとリマに戻っちゃったので…。申し訳ないことをしました。もうおうちは直して住めるようになったらしいので次回訪問時はゆっくり親孝行します…)
そしてmamaが作って持ってきてくれたchapanaとhumita。
どちらもチマキみたいな甘いお菓子。
茶色いほうがchapana、ユカ芋をすりおろして作ったもの。白いほうがhumita、こっちはとうもろこし(ジャイアントコーンの材料になるしろくて大粒のもの)をすりおろして作ったもの。
chapanaはゆべしとか柿羊羹とかに通じるものがある、控えめな甘さ+もちもち感がとてもおいしかった。
humitaはちょっと細かい繊維があって、とうもろこしの素朴な味わい。
どちらもおいしかった。めんどくさそうなお菓子なのに作ってきてくれてほんとうれしかった。

出発が1時間遅れたのでかなりだらだらフードコートで過ごし、みんなとお別れ。
結局その後もさらに1時間待たされてようやく飛行機はペルーを飛び立ちました。
nos vemos,peru!

はー、終わった終わった。
が、…まだ多少番外編が続きます(笑)。

by nao :: 20:04 :: traveling_peru

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