写美 20080425
ファヴェーラの丘を観るついでに観たもの。
- マリオ・ジャコメッリ展
- シュルレアリスムと写真
マリオ・ジャコメッリって今回初めて知った写真家。最初ジャコメッティかと思ってました。ブレッソンの被写体にもなってたことだし。
で、ジャコメッリですが、イタリアの地方で活動をしていた写真家。ということで植田正治あたりになぞらえて紹介されてました。
もともと少年の頃から印刷業をしていて、その技術や感性が生かされた作品は、また今まで観たことのあるいろんな写真家とはまた趣が異なっていました。
絵画や詩を思わせると紹介されていたとおり、晩年のシリーズ作品の、銅版画みたいな細い何本もの線と濃い陰影や、「若き司祭たち」のハイコントラストなイメージが印象的。
年輪・皺あたりの固執についてはあまりピンとこなかったけど、見ごたえのある展示でした。満足。 :)
こっちは、考えてみたらシュルレアリスム自体があまりあたし好みじゃなかった…。
時々面白い作品はあったんだけど、あまり作り込みすぎていたり、「カタチ」に拘って作り上げられていたりする非日常感がどうも…。(でも植田正治は好き)
たぶん、作品として作り上げられたものよりも日常の中での切り取り方での表現が好きなんだろうなぁと思ったのと、でもショーウィンドーの写真なんかは日常の中の切り取り方なんだけど、何枚か見ているうちに食傷気味になったから、時代の潮流みたいなので似たような表現方法をみんなこぞって試して開発して…ってゆう性急さも苦手なのかも。
写美ではこのほかに紫禁城写真展もあったけど、これは見なかった。
もうじき森山大道展があるので、また近々写美に行く予定でございます。これは絶対に見逃せないのだ。ふふふ。2005年の「ブエノスアイレス」も展示されるらしいし♪
*ブエノスアイレスってbuenos aires…良い風ってゆう意味なんだね。
ずっと昔に観たウォン・カーアイの「ブエノスアイレス」のカーテンがふわふわしているシーンを思い出した。そのシーンでブエノスアイレスが憧れの街になったのでした。
by nao :: 01:34 :: photo
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