jan.28 syabi
東京都写真美術館、略して写美。
去年の春に初めて行って以来(天上草原というモンゴル映画観たくてさー)また行きたいと思いつつなかなか行けないでいたのです。ここ。
“写真美術館”だけあって、興味をそそる展示をよくやってるのですよ。去年は開館10周年で「写真はものの見方をどのように変えてきたか」という企画を4部構成で約7ヶ月間シリーズでやっていました。
いつも3個くらいの企画を平行してやってるのでけっこう写真漬けで楽しめるん。
というわけで今回。
お目当ては植田正治。余力があったら岡本太郎…というつもりでいたのに流れに乗ってうっかり両方とも最初からチケット買ってしまいましたよ。うっかりぼんやりしてた。(時間がないときは急いでこなすよりも予定を減らすひと)
そんなわけでなぜかお目当てだったのにちょっと急ぎ気味で観てまわってしまった。ま、心残りだったら翌日また行けばいいかーとも思ったしね。
でもでも植田正治、うちのマイミクたちの話読んですごく興味を感じて観に行きたいと思ったんですが、ほんと、ハマったー。
(植田氏は1913年に鳥取で生まれ、生涯アマチュアとして鳥取で写真を撮り続けたひとなのです。)
例えば初期の頃の写真でお散歩写真的な乳母車とちびっこが写ってる写真があったんだけど、ぱっと見普通の風俗写真っぽいのに、手前になぜか下駄が落ちている…なんてな感じにふとニヤリとさせられてしまうバランス感覚がほんと楽しいし、すばらしいと思いましたですよ。
ヒトデを落ちないギリギリのおおきさの穴ぼこの上に乗っけて撮っちゃうってゆう残酷さも持ち合わせていたり(笑)。砂丘での写真はどれもほんと味のあるモダン!
モノクロの光の使い方とか、遠近感、バランス感覚…どれも独特でポップで昭和初期で…ああ、いいなぁぁー。
そしてもひとつあたしが好きだと思ったのは写真たちから土着のニオイがするということ。土地の風土がどこからともなく感じられてくるのです。もちろん光とか撮影現場が砂丘だったりってゆうのもあるけど、それだけじゃない何か土着の、肌に染み付いた何かを感じるのでした。今の時代に日本国内ではなかなか見いだせない濃厚な土地の感触。…うっとり。
最後のほうにはカラー写真もあって、その中には静物を撮った前衛的なのもあったんだけどプリントが“ダイトランスファープリント”だったのね。ダイトランスファープリントってどうゆうののこと?って思ってたので覚えてるんだけど。(プリント技術の中では最高品質のプリント方法だそうです。但し複雑な行程と高度な技術が必要だそうで廃れつつあるとのこと…。)
どうやらそれらを始めたのがこれによると88歳で亡くなる8年前、80歳のとき!その情熱は測り知れないなぁー。
あたしはまだまだまったく全然ちっとも写真で遊べてないなぁーと思いましたです。カメラの種類とかじゃなくってカメラひとつだってもいろんな表現で遊べるんだよね。
もっと楽しんで自由にやろうー。
〜僕たちはいつも植田正治が必要なんだ!〜 Yeah!! :D
植田さんのは刺激になりました
良かったよなあ〜
教えてもらうことが無かったら行かなかったしー。
撮った年を見たらビックリですね
あの時代にこんなん撮る気持のある人も居たんだと。
久しぶりに45で白黒撮りたくなってきたよ。
by 4510waza — February 4, 2006 @ 6:58 pm
あら、ヒロさんはご存知でゆかれたのだと思ってましたよ。
ほんと楽しませてもらえる展示でしたよね。
観ながら“ああ、確かにヒロさん好きだってゆうの分かるなぁ”と思ったり。
4×5!ぜひ!
by nao i — February 5, 2006 @ 3:19 am
わたしもこないだ行ってきました!ほんとにほんとに良かったよねーー!
前から植田氏の写真は好きだったんですが、改めてホレ直しましたです。子どももの、どれも良かったなぁ。姉と弟と三輪車のシルエット写真がほんっと素敵すぎて涙出そうでしたよ…
# うんうん、ヒトデもかわいかった :)
珍しく物販で写真集まで買って来ちゃって、日々パラパラやっておりますです。
by pukka — February 8, 2006 @ 11:50 am
うふふ、pukkaさんもゆかれたのですねー。
ほんと、ほんとに良かったー。 :D
ああ、なんとなくpukkaさんが好きだってゆうの分かる気がします。
血の通った“にやにや”な感じ。(←説明べたを最大限に発揮/笑)
うちはおっきいのは予算&重さで断念(ネットで買えるかなぁ?という淡い期待付きで。これだったっけ?)して、雑誌のやつを2冊買って来ましたよ。
1冊はお友達にプレゼントしたの。(無理矢理あの楽しさを共有しようとしたのです/笑)
ふふふ、やっぱりあの三輪車のシルエット来ましたね!(笑)
うちもあれだーい好き。
そうそう、カラーのソフトなやつ見たときpukkaさんを思い出したのでした。ふふふ。
by nao i — February 9, 2006 @ 1:20 am