Mar 26th, 2006

air

気付いたら3月に入ってぜんぜん写真を撮ってなかった。
胃腸とmtとに振り回され出かけるのがおっくうになっていたから。

というわけでリハビリ(写真撮りの)も兼ねてお出かけしてきました。ちゃりんこに乗って。
駅南に位置するうちのアパートから北方向に意味もなくたらたらとちゃりんこを漕ぐ。
さぁて、どこに行こうかなぁ?

北にずーっと走っていくと途中で薩摩通りという通りにぶつかるので適当に曲がってふらふらと走る。
さすがに34年間も静岡に住んでるので(まぁそのうちの10年ちょいは川向こうの世界しか知らずに生きてたわけですが)なんとなくは方向とか位置は分かる。…んだけど地図上のどの辺ってゆうのがはっきりしなくなるときがある。
で、今どの辺かなぁー?と思っていたら空気が変わりました。

子供の頃を思い出す空気。
ああ…茶町のそばだわ…。
茶町には母の姉が住んでいる。
商売のおうちに嫁いだことが正解だった聡明なひと。そしてクチうるさい(笑)。あたしも何度か怒られたことがあるし、会うと緊張する。へたなことすると後で母が気まずい思いするのが分かってるからね。怖いのよ。
そんな母の姉の嫁いだ先は茶町の茶問屋。茶町は茶問屋が集まっている町。
空気がお茶に染まっているの。
そのお茶の香りがまだ茶町から少し離れた場所からでも感じられることに今日はじめて気付いた。
ああ、静岡だなぁー。と思った。+その空気の香りに“お茶のいい香り”だけでなく思い出まで感じてしまうところがやっぱり静岡っこだなぁと思ったらちょっとおもしろかった。

そしてお茶の香りを通り抜けて神社のあるちいさな山のほうへ。
いつもは神社の正面から入るんだけど、今日は横から山肌に沿って少し走ってみた。
風が変わるのが分かる。
駅南地域にある小山に吹いていた風と同じ。
なんて形容していいのか分からないけど温度を持たない、強くも弱くもない風。
こうゆう風に当たると“この山には神様がいるんだ”ってゆうのを感じさせられる。
実際は住宅街の中にある山はどれも神社があるから(たぶん神社があるから今でも山なんだろうなぁ)神社のせいというよりも山のせいなんだろうけど。
子供の頃によく遊んだ小学校の裏山とは同じ山でもちょっと違う。そんなことに気付いた。

神社に入ってそこから山を登ってみた。けして高くないんだけど尾根続きで静岡の北のほうへずっと続いている。そこまではさすがに行かないけど、神社の境内の桜よりも山の中に咲いている桜を見たくて。
しばらく登っていくとぱっと目をひくのはしっとり濡れた黄色味がかった茶色い地面に鮮やかな緑の苔。その先には白く桜の木。
乱視のあたしにはちょっとくらくらするナマっぽい鮮やかさ。
夕方のうす曇りの中での桜を眺めつつ、山の土の香りに“ああ、これだよ”と思いつつ深呼吸。ふー。

なんとなく今日は空気を感じる1日でした。

ああ、それと、住宅街を走っていてふとお線香の香りがすると胸いっぱいにその空気を吸い込もうとしてしまいます。
なんでかなぁ?お線香の香り、確かに好きなんだけど。
うっかりタイミング悪く息を吐いてるときだと“損した!”という気持ちになります….。

by nao :: 02:33 :: diary

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