Dec 3rd, 2010

peru-9 Machu Picchu

cuzco2日目はmachu picchuに行ってきました。

cuzcoからがたごと電車で4時間ほど揺られて、昔はaguas calientesという名前だったmachupicchu村へ移動。

machu picchu村って名前はなんだかがっかりな気もします…。まぁもともと歴史の浅い町、かつ改名前の名前はザ・温泉(agua=水、caliente=熱い)。どっちもどっちか。あ、考えてみたら「熱海」「熱川」も…。

aguas calientesで電車を降りたら、改札を出てお土産やを突っ切り、バス乗り場へ。machu picchuはアンデス山脈の中の小山のてっぺんに位置してるので基本はバスで入口まで移動するのです。
バスは、もー見事なまでにつづら折りな山道を登っていきます。どのくらい見事かといえば、このくらい。絵に描いたようなつづら折り。

さて、うちらの場合は、何故か知らない間に手配されてたスペイン語ガイドに連れられて、線路脇のレストランへ移動。ここで集合してからバスに移動しました。
そのレストランで、サンドイッチ購入。そして全員揃うまでしばらく待っていたのですが、その時に事件が勃発…。
さぁ、行くよ!って促されて慌てて立ちあがったら膝に乗せてたデジイチが、がこんっと…。
あ、あれ?いつの間にストラップ外してたんだっけ?と若干うろたえながらもたいしたことはないだろうと拾い上げたら、
内蔵フラッシュが閉まらなくなってたぁぁー!(涙)
ちょーショック。閉まらないこと自体ショックな上に、ぱっかりフラッシュ開いた状態で石段登り降りしてたらぶつけて吹っ飛びそうだし…。バスでつづら折りを登っている最中、もうブルーでブルーで…。

せっかくのmachu picchuでこのテンションじゃもったいないと気を取り直して買ったサンドイッチ食べたりしてみた。サンドイッチはチーズとハム。手作りっぽいチーズがなんともおいしかった。そして多少気持ちが落ち着いたところで、フラッシュ問題は上からゴムで括ったらいいじゃんという結論に。

が、ゴム持ってなかった。

で、だんなさんに後でガイド(女性)に聞いてみてって頼んでその場は収まったわけですが…。
バスを降りて、machupicchu入口まで来てもガイドに聞いてくれる気配も無し。仕方がないから入口のもぎりの男性に自力で英語でゴム持ってないか声かけて、説明しはじめたところで、だんなが気づいてスペイン語で代わりに話してくれたんだけど…(以下dark side)
–てめーいまちがうこといったろ?なんだ?いまのせっちゃくざいみたいなじぇすちゃーは?ああん?あほか?おかげで、もってないっていわれたじゃねーか、あほぼけかす、かみのけしばるごむだってせつめいしたのはどこいったのさ?せっちゃくざいでどうやってかみのけしばるわけ?ちけっともぎだったらごむのいっぽんももってるはずなんだよ。ひとのはなしろくにきいてないならくちだすんじゃねーよっ。じゃますんなっ。おかげですっかりだんたいあいてにいそがしそうでもうこえかけられねーじゃねーかぁぁー!–
というわけで、頼んだことしないくせに余分なことしてくれてぶちっと。
スペイン語ガイドはぺらぺらとマチュピチュの説明始めるわけだけど、分かんねーよ、スペイン語!写真撮りてーんだよ!と、さらにぶちぶち。
なんてな状況がこの小屋の左下あたりののどかな風景な中で繰り広げられておりました。おほほ。
だいたいが、ガイドに「スペイン語分かる?」って聞かれて分からないっつってるのに「大丈夫、ぼくが訳すから」って、ガイドが5分→日本語一文って、ガイドブック読んだほうが百倍ましだし、旅行前にガイドいらねーって言ったのに。ひとりで浮かれて手配氏のいいなりになりやがって。ぶちぶち。

ああ、machu picchu、そんなつもりじゃなかったんだけど、もうぜんぜん楽しくないよ。お金もったいなかったね。こんなことなら来なければよかったなどと思いながらぽつねんとしてたんだけど、同じガイドのツアーグループのカップルたちが気にしてくれる気にしてくれる…。そして、ゴムが欲しいっていうのが聞こえたんだけどってゆってペルー人の奥さんからゴムいただきました。あああ、ほんとにありがとう。世界遺産のてっぺんでまでばかな日本人ですみません…(涙)。
でもさー、やっぱり、嫁が分からない言語のガイド手配しちゃうとか、ちょっとありえないよねー。(…書いててやっぱりムカついてきた)

さて、まぁなんだかんだで気を取り直したのだよ。
ところどころリャマもいたりとかしてね。リャマかわいい。
ちなみにこの女の子。彼氏が彼女とリャマの2ショットを撮ろうとするんだけど、シャッターのタイミングでそっぽ向かれたりと面白いくらいにいいタイミングでリャマにいじわるされてました。数分後にリャマに向かってキィィーって地団太踏んでる彼女の姿を目撃したので相当だな…。リャマも彼らの執念も…。

ちなみにリャマ、かわいいですが、草を食んでるところに近寄ったら、「ばりっごりっぶちっ」とかなりものすごい音で草むしってました。意外と男前。
そしてesa llama como se llama?(あのリャマなんて名前?/リャマと”呼ぶ”のスペルが一緒)なんてベタなおやじギャグをうれしそうに言ってるのはあたしだけでした…。

不思議な部屋。
穴に向かって喋ると音量が大きく響くんだけど、女性の声では反応しないの。
出来る限り低い声で「ヴェーヴェー」って声出してみたけどなんともならず。男性がやるとみーんなちゃんと大きな音になってた。ちょっとくやしい。
何のための部屋かはまだよく分かってないそうですが、「たぶんカラオケーwww」とペルー人たち。Oh,KARAOKE!ニホン文化ね!とひっそり心の中で会話に参加しておきました。

それにしてもmachu picchuはすごいねー。
こんな山の上に石組だけで作られた建造物がまだ残っていて、しかも眺めるだけじゃなくて利用出来ているんだもん。
こんな階段とか、もっとあぶなっかしい斜面に備え付けられた細い階段(怖くて写真撮れず…)とかが現役なんだもん。
管理が行き届いているというのももちろんあるけど、「クスコをスペイン人が征服→建造物を壊したが土台の石組は壊せず、上にスペイン建築おっ建てた→地震でも上のスペイン建築は壊れても土台の石組はびくともしない」という石組技術ならではなんだろうなぁーと感心しきり。石の形を揃えるのではなく、不揃いな石をカットしながら隙間が出来ないように組み合わせるほうが力学的には適ってるんだそうです。

ところでこのmachu picchu、アメリカエール大の教授Hiram Binghamが見つけたと言われていますが、実際はそれより前にペルー人Agustín Lizárragaが見つけていたそうです。(詳細はこちら)
なんていうか、いかにもそういうの”探検家”らしいよね。
話は逸れるけど、チャベスがAngel Falls(“発見した”アメリカ人の名前が付けられた滝)を改名したいのにも共感してしまう。チェベス好きじゃないけど。それでも。
で、調査終了まで(最大18カ月)という条件でエール大に貸し出された発掘物たち、ようやく、100年ぶりにペルーに返還されることが決定しましたー。決まったのはつい最近!おめでとー!ほんとよかったね :)
あとはそれをきちんと永年保存出来る環境をきちんと整えてくれることを切に祈りますです。
あ、そいえば確か沈没船(インカ帝国からの略奪品がつまったスペイン船)をアメリカ人が引き揚げて云々というのもあったような…。あれはスペインのものだとか何とか意味不明な話が出てたような…。あれどうなったんだっけ?

…と、話は戻って、ツアー2時間弱+コンドルの部屋を過ぎたところで解散してからぶらぶらして、だいたい3時間弱くらいでした。入口にはこれから入場するというひとたちもけっこういたのが驚き…。
入口そばのホテルでソフトクリーム買って一息。
あ、買い方は反対側の売店でチケット購入して、引き換えです。(現地プチ情報w)

huayna picchuという、machu picchuの隣に聳える峰もありますが、もちろんパス(笑)。huayna picchuは入場制限あるし、登山だし、ムリ!
huayna picchuをパスしたことは何の後悔もないですが、朝靄のmachu picchuは見たかったなぁ。計画の段階ではそこまで頭が回らなかったけど、誰か行く人がいたら絶対提案する。aguas calientesで泊まって、朝早くに登ったらいいよ。絶対いいと思う。

一息したところで下りのバス乗車。

ばいばいmachu picchu。
こんな山奥にあるっていうだけでもそうそう見つけられないのに、さらに地上からは見えない山頂にぽつんとつくられた街。
ああ、ほんとに空中都市なんだなー。
実際に見ている時よりも、離れる時のほうがぐっと来た気がします。

なにしろmachu picchuは整い過ぎて、お天気さえよければ誰でも絵葉書のような写真が撮れちゃうし、テレビや雑誌、ネットで見たそのままの光景なので実感わきにくかったのです。(写真は入山チケット)
最初に出た感想は「おお、写真通りだ!」。
これからも(正しく保存活動していれば)変わることのない街というのは、ちょっと淋しい…。

そんなことを思いながらmachu picchuを後にしましたです。
ちなみにこのバスはmachu picchuを登れる唯一のバスらしい。そしてベンツのエコバス。machu picchuマークはちょっとジャポネスクな匂い。

んー、振り返って考えれば、やっぱりインカ道を歩いたり、早朝に自力で登って朝靄の中machu picchuに出会うというのが一番体感出来るのかなーと思いました。まぁ、前半心が曇っていたせいというのが一番でかいような気もしますが。ああ、もったいない!(笑)
また、10年くらいしてもうちょっとお金が自由になれたら、machu picchu sanctuary lodgeで優雅に朝靄のmachu picchuを見に行ってみたいですわ。おほほほほ。

by nao :: 19:22 :: traveling_peru

line.gif

2 comments


  • aguas calientesじゃなくなってるんだ!(衝撃

    うちらが行ったのはもう10年前で随分変わってるんだろうなー。リャマもこんなにきれいにしてなくてもっと野良っぽかったし、芝生のところとか入り放題だったし、huayna picchuの入場制限もなかったし。(のぼるの泣きそうなほどつらかった覚えが…)素敵なロッジもなかった気がするです。

    ってか、dark side面白すぎます…

    by tomo — December 4, 2010 @ 2:40 am

  • なんか名前が変わったのはここ2、3年くらいみたいですよ。
    でもそんなに浸透していないような…(笑)。おかげで出発前の下調べの際、改名したことに気付くまではちょっと混乱してました。

    そいえば確かに、過去にあちこちで見かけた写真のリャマにはあんな耳の房飾りはなかったような…。
    芝生は今も入り放題でしたよー。

    サンクチュアリロッジ、素敵ですよねー。値段も素敵すぎる…(涙)。さすがオリエンタルエクスプレス。

    ここ数年の高度成長でだいぶペルーも変わっているみたいです。観光地は特にそういうのが顕著なのかも。
    ここから過剰な観光地化にならないでいてくれればいいなぁと思いますです。
    (お土産物のアレンジ力のなさをみる限り大丈夫な気もしますが/笑)

    おほほ、まっくろくろですみません…。

    by nao — December 4, 2010 @ 1:00 pm


comment!

tb: http://mdlm.ciao.jp/blog/archives/5222/trackback

RSS feed for comments on this post.