Jan 31st, 2011

peru-15 Lima2

さて、こんどはcañeteから帰ってきてからのlima。
前回泊まったB&Bは空いてなかったので、出来たばかりの別のB&B。ここもmiraflores地区。
事前に「寒くないですか?」と聞いてもらってたんだけど、「limaでは暖房があるのは1つ星のホテルだけ」だそうでした。でも寒くないようにしますよという対応の雰囲気がよかったので即決したところでした。
やはり外は普通の邸宅のよう。呼び鈴を鳴らして入れてもらうと、すぐ横に扉。そこの中がうちらの部屋でした。(たぶんガレージを改築したんだろうなぁという位置関係)

とりあえず荷物を置いて、Parque Kennedy方面へぶらぶら。
途中で、そうだよと気付いて薬屋さんで強くない下痢止めを購入。

晩ごはんは何食べようかー?なんて言いながら、日本では珍しい中華のファーストフードを。
中華でもドリンクの選択肢はchichamoradaとかinka colaというのが、さすがペルー。
チャウファ(炒飯)とあんかけ焼きそばと揚げワンタンの基本セットにおかずの組み合わせセット。
うちは八角の香りがすてきな唐揚げ。だんなさんは鶏の炒め物。(写真では見分け付かないけど…)
同じ店内では別のファーストフードもあり、そちらはサンドイッチとデザート。そっちもなかなかおいしそうでした。
さて、このご飯を食べる直前に、仕入れた下痢止めを半分飲んだらピタリと止まりましたですよ。すごすぎてこわかった…。日頃出したいことはあっても止めたいことがないので、これが普通なのか効きすぎなのかの判断も付かないけど、半分量で止まったのはやはり怖いような…。

夜のParque Kennedy周辺は、ちょうど日本で開催されてる世界バレーでペルー代表の試合があと数時間後に迫ってるという、そんな日でした。
というわけで、ファンがぎっしりつまったミラバス(イギリスのみたいな2階建てバス)が公園の周りをぐるぐる。公園内でもパブリックビューイングらしい画面と舞台が設置されて何かわいわい。久しぶりに(昔は南米一だった)ペルー女子バレーが世界の試合に出るということで熱気むんむん、たのしそうでした。

そして翌日はcentro(リマ歴史地区)へ。Plaza de Armasとその周辺のカテドラルや大統領府などなど、写真で見たことのある風景が。
(デジイチは危ないから持っていくなというお達しを受けたうえに、ricoh r1sはタングステン、dianaにはモノクロフィルムが入っていたのでだんなさん撮影な”いかにも”な写真が記念写真的なものしかなかったという罠…/涙)
大統領府の横の道を通り抜け、casa de la literatura peruanaにノーベル文学賞獲ったばかりのバルガス・リョサ(金熊獲った「悲しみの乳」の監督、クラウディア・リョサは姪なんだね)のでっかい垂れ幕がかかってるのにびっくりしつつ、ふと右をみるとなんとも素敵な雰囲気のカフェバーが。
Bar Restaurant Cordanoという老舗カフェバー。
前にAventura Culinariaという、ペルーで超有名なシェフがやってるくいしんぼ万歳的な番組で見たことがあるお店。
確かその時はサンドイッチの特集で、知識層や舞台俳優に愛されてるお店として紹介されてたような。(*ありました。2分40秒くらいから)
入ってみたのですが、観光客まる出しでiPodTouchで写真撮りまくるあたしは浮いてました(笑)。
でも撮らずにいられなかったのですよ。

店内は片面がカフェテリア形式。ちいさなお皿にこんもりとおいしそうなペルー料理やきれいなケーキが並べられていました。食べたかったけど、「こんもり」具合がどうにも食べきれなさそうだったのであきらめた…。(別のお店で食べる予定があったので)

もう一角はサンドイッチカウンター。あたしたちはbutifarra(jamon del paisというペルーのハムとレモンでマリネした玉ねぎの入ったサンドイッチ)をはんぶんこ。そしてビールで乾杯。
写真でおわかりの通り、ハムのボリュームが半端なかったです。でもジューシーで味わい深いハムはさらっとお腹の中に消えてゆきました。おいしかったー。

カフェバーを出てからまたしばらく歩いて、たどり着いたのはbarrio chino(中華街)近くの市場(mercado)。

ペルーの市場を見てみたかったのでリクエストしていたのでした。
リマなんかだときれいで商品の充実したスーパーマーケットがけっこうあちこちにあったりするんだけど、市場のほうが地元の食材いろいろ見れるかなーと。

メルカド内にはセビチェなどが食べられるカウンターもあったんだけど、だんなさんに「衛生的ではない」と却下されました…。嗚呼、心残り…。
チーズ、お魚、肉各種、野菜にフルーツ、スパイスや穀物、salsaなどなどいろんなものが売られていました。
今回はその中で日本に輸入されていない種類のアボカド(fuerte)とルクマ、バナナ2本を購入。


市場を出てちょっと歩いたところで、だんなさんが「あそこ」と指をさす。
行ってみるとえらい混雑。
中華の持ち帰り専門店”Producciones Avícolas SAC“(鳥肉店という意味らしい)。かなり人気のお店みたい。
そう、この日の目的はmercadoのほかに、barrio chino(中華街)で肉まんを食べることだったのでした。
最初に会計のブースに並んでチケットを買い、そこからショーケースの前に並んで購入…という若干面倒な(そしてそれぞれ並んでいる間に要領のいい人にずんずん抜かれていく憂き目にあうという)手順を踏んで、肉まんゲット。
ほわほわの大きな肉まんをかぶりつくと…出てきたのはピンクの肉の塊。
んーと、おいしいんだけどどっちかというと中華ソーセージというか、焼売というか、そんな方向。つまりは塩味なんだよね。
日本の肉まんの、しょう油味で筍とか椎茸なんかと一緒に肉が混ざってる感じとはかなり違うものでした。んーんーんー、おいしいけど、やっぱりあたしは日本の肉まんが好きだー。しょう油味食わせろー!
ちなみに肉まんと飲み物がセットで売られているんだけど、飲み物は有無を言わせずchicha moradaでした(笑)。
肉まん食べてから、ぶらぶらbarrio chinoでウィンドーショッピング。

アジア方面の食材やさんの店頭で、生春巻きの皮や(写ってないけど)グリーンカレーペーストと一緒に並べられたほんだしたち。(ここのはほんとにキッコーマンみたいだけど、ペルーには日系が興したKIKKOというメーカーもある)
パン粉が”PANKO”として売られていることに若干の違和感を覚えますが…。パン粉って日本食材じゃないよね?w

そして、こんどは中華料理屋さん”Fung Yen“で軽くご飯。
水餃子とエビしゅうまい、揚げワンタン(ワンタンスープを頼むつもりが間違えた…)と炒飯(チャウファ)。
ええと、水餃子とエビしゅうまい…まさかのタレが…なんだかうっすらピリカラのと甘じょっぱいのの2本立て。しょう油味por favorrrrr!
うちは米やしょう油を摂取しなくてもそれなりに暮らしていけるタイプなんですが、普段しょう油で食べてるものをしょう油以外の味付けで食べるように仕向けられると、非常に落ち着かないことが分かりました。
味はよかったんだけどなぁ。辛子醤油かラー油醤油があったらなぁ…。
炒飯は、だんなおすすめの逸品だけあって、逸品でした。色が白いのに味がしっかりしてるんだよーと話を聞いてたやつだ。
おいしかった。
このお店、だんなさんが義姉から教えてもらったらしい。Exif情報によると行ったのは午後3時ころだったみたいだけど、席が空くまでしばらく待ったほど。けっこう広めで席数あったのに。

お腹いっぱいになってお店を出て、ぶらぶらしてたところで前に書いたスリに遭いました…。

もうのんびりする気分じゃーなくなったーということで、この近辺を離れることに。(barrio chino周辺はあまり治安がいい場所ではないのです)
その前に、古ぼけたショッピングセンターの中によろずやをたくさん詰め込んだような不思議な建物内でmachupichuの透かし入り封筒とお祈り用蝋燭(かわいかったので)を入手しました。
こうゆうあやしいところのほうが面白いよねー。スペ語が分かったらもっと面白いのに。
そしてスられても、こうゆう場所が好きなんだよね。だんなから見れば安全な国で育ったせいで危険管理が出来ていないからだということっぽいけど。
barrio chinoからcentroへ戻る途中、Silencio Espacio(=silent space)というインスタレーションがありました。電話ボックスみたいな箱が設置されていて、その中は外の音が聞こえないそうな。普段見慣れているリマの雑踏から音を無くしたら…?というもの。中に何か書いてあるのかな?けっこう長い列が並んでたんだけど、待ってる人も中の人もそれぞれのーんびり。堪能している感じが、いかにも外国(笑)。これが日本人の場合、待たれてると気になって気もそぞろになりそうな。待ってる人も文句言いそうだし…。(自分ならどちらもyesだ…。だがしかし、それ以前に待てない人なので並ばないな…)

そしてmetropolitanoの中央駅に隣接する複合ビルや隣の巨大スーパーをうろうろ。
複合ビルのとこにsanta naturaというきれいな自然派商品のお店(そのまま日本でも展開できそうなレベル)があったんだけど、ふと見たらサチャインチオイルが。
おお、あんまりちゃんと覚えてないけど酸化しないとかなんとかロハス的な美容方面でちらちら名前を見たことのある油だーというだいぶ適当な”良いもの”のイメージで飛びつきました(笑)。これいくらかなー?って聞いたらお店の女の子が「にじゅういちソル」と教えてくれたのでどうしようかなーと悩んでたら、だんなとお店の女の子がふたりしてあたしの顔を見てにやにや。「何?何?」って聞いてもふたりしてにやにや。
帰り道にだんなさんが「さっきのお店の人、日本語で”にじゅういちソル”って言ってたんだよ」と教えてくれました。…ぜんっぜん気付いてなかった(笑)。
(翌日に改めて買いに行った時に聞いたら、前に日本で働いたことがあるので少し日本語が分かるそう。イマドキの若い女の子って感じだったのでなんか意外な感じでしたです)

あとはスーパー(電化製品なんかも売ってたりする規模)の文具コーナーでたくさん並んだ鉛筆セットからmade in peruのものを探し出して購入(自分用お土産)。ノートはbarrio chinoで見たノートのほうがかわいかった。あの時買っておけばよかった…。
ついでにお土産用にalto mayoというペルーで一番有名なコーヒーブランドのコーヒー小袋やchicha morada味のキャンディーなどを買いこみ。あちらの袋入りキャンディーはすごいです。chicha moradaは粒自体が多少小さめではあるけれど、100粒入ってました…。普通に家庭で食べるには多すぎだと思う…。

そしてお買いものも終わったところで出来たばかりの新バスシステム(metropolitano)初乗車。
泊まってるB&Bまではちょっと歩くけど、なにしろ新バスシステムは渋滞がないので速くて快適だし土産話にもなるわねーって感じで、うきうきしながら帰りつきました。
途中でmifafloresの4dというcafeで「suspiro a la limeñaありませんか?」と聞きに入って、「ないねー」と言われてがっかりしながら(この日何軒かデザート売ってるお店を覗いたけどsuspiro a la limeña売ってるお店が見つからなかった。「リマ娘のため息」という名前のlimaのデザートなのに!)、B&B近くのpanadería(パン屋さん)兼pasteleria(パイ屋さん)で晩ごはん用にempanada買って帰りました。

ちなみにこの日、重大なことが発覚。
帰国日勘違いしてたー(笑)。
もう明日帰らないとならないってさんざん言ってたけど、よく考えたら帰国は明後日だったの巻。いやいや、びっくりしました。

さて、そんなわけで帰国まで残り2日に迫り、お土産もある程度買ったところで心残りは…

  1. ペルーおやつ2点(suspiro a la limeñaとpicarones)
  2. latin disco
  3. だんなさんの出身大学訪問
  4. bembosのハンバーガー

picaronesはこの日見つけたんだけどね、barrio chinoで。でも一番見たかった作ってるところが見られなかった&カモられた後でだんなさんの士気低下のため、なかったことに(笑)。
そんな感じでやり残したものを抱えつつ、リマ編最終章へ続く。(エントリ1つにはまとまりませんでした…)

by nao :: 18:34 :: traveling_peru

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