Aug 27th, 2006

dvd :: 今さらだけど“charlie and the chocolate factory”

ジョニデさんラヴなんだけど(変な役やればやるほど愛が増すのです。ふふ。)ティム・バートンも好きだけど、どうゆうわけか今の今まで観なかったcharlie and the chocolate factory。
友だちがDVD焼いたやつくれたので(個人で楽しみますのですみません)今日ようやく観たんだけど、んんんー….

違うっ!!!

ジョニデさん好きになったのは多分10数年くらい前だけど、ティム・バートンを意識したのもそのくらい前だったけど、“チョコレート工場の秘密”という本を好きになったのはもう25年以上前のことだ。年季が違う。
ちうわけで思い入れはどうしても原作のほうが圧倒的に強いのだ。
はっきりとした年は覚えていないけれど、小学校低学年だった頃のクリスマスの朝、目が覚めると枕元に置かれていたのがこの本だった。読み始めて途端にあたしは夢中になった。チョコレート工場の甘い香りが漂ってくるんじゃないかってくらいに息を深く吸い込んで工場を想像したものだ。
そして、チョコレート工場といえば….

なんで、あたしのお気に入りの“キョロっと見まわす四角いお菓子”が出てこないのだー!!

この本ってさ、欧米のちびっこたちは必ず読んだって聞いたことあるんだけど、この映画への評価ってどんなもんだったのかしら。

原作がある映画って難しいよねぇ。
….と思いつつもティム・バートンだからこその期待があったのよね。これ、原作を子供の頃に読んでしまったおとなには向かないね。DVD買おうかと思ってたけど買わなくてよかった。これくれた友達に感謝だわ。

いろいろと言いたいことあるんだけど、とりあえず、
ワンカさんの過去は必要ないっ!(この辺は絶対に“家族をテーマに”みたいな出資者の意向があったに違いないと勝手に想像)チャーリー一家はもっともっともっともっと貧乏で飢えていてガリガリに痩せていて寒くて寒くてうちの中だって凍えるような、そんな生活をしてるんだ。いつもお腹がぺこぺこで、チャーリーは誕生日にもらう板チョコを大事に大事に少しずつ食べて1ヶ月以上もたせるくらいに、貧乏で苦労を知ってる子供なのだ。ジョーじいさんは90歳過ぎのよれよれで、20年来ベッドから出たこともなかったのが一変、招待状で元気になるのだ。そしてワンカさんはもっとハイテンションで無邪気だし、ウンパ・ルンパは裸(腰蓑一枚)でもっとラフな連帯感を持っているのだ。

つーか、当事者たちはみんなもっと無邪気で、最後だってもチャーリーんちにエレベーターで乗り込んで、しり込みする3人の老人たちを笑い飛ばして全員エレベーターに詰め込んで工場へと向かうところで終わるんだもの。(「むこうに、着いたら、なにか、食べるものは、あるのかい?」「なにか、食べるものだって?」「まあ、いいから、まかせておいて!」)

考えてみれば、家族がみんな仲良くしてるのは当然で、わがまま言わず、正直で貧乏な子がシアワセを掴むということが物語りになる時代のお話だったのだ。
今の時代にそれが通用するかと言えば、その前に家族を成り立たせることから始まってしまうのかもしれないなぁ。

とりあえず、これ観ながらうっかりスパークリング1本開けてしまってもうすっかりよっぱらい状態のまま思ったことを書いてみましたよ。

ああ、原作をみんなに読ませたいっ!うちが持ってる素敵な挿絵の本のもので。

by nao :: 02:15 :: dvd/cd/book...

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