May 18th, 2007

セントメリーズのトラックスーツ

stmery.jpeg昨日、静岡市から駅5こ隣の藤枝市へ写真を観に行ってきました。
なぜか先月、写美へ行ったときにフライヤーが置いてあって知ったのです。
サッカーの町藤枝ってことでだと思うんだけど、オーストラリアのペンリスとの友好ということでオーストラリア出身の写真家、ハロルド・ディビッドが撮ったセントメリーズのひとたちのトラックスーツ姿のポートレイト。

藤枝市の郷土博物館ちうとこでやっているということで「あんなとこで写真展が?」(入ったことはないけど)と思いつつ出かけたんですけどね、いやー、びっくりしました…。



デジタルプリントの半切りやらもっと大きいのやらを壁に画鋲で留めてました!(笑)紙の真ん中あたりがくるって丸くなっちゃったりして。タイトルは虫ピンで留めてあったんだけど、たまに斜め45°に傾いでたり…。
よっぽどその隣の会場でやってた藤枝の写真愛好家たちの展示のほうが(好みじゃないので遠目にしか見てないけど。もちろん朝焼けの富士山とかそうゆうのが立派な額に収まってるようなやつ…)力入ってるんじゃないかってな具合。
しかも、しかーも!会場はもともと藤枝郷土博物館の常設展の場所みたいで、順路に沿って観ているといきなり高床式倉庫の模型が出て来たり…。もうどうしていいか分かりませんでした(笑)。

同じ写真を写美のきちんとした空間で、まっとうな展示方法で観たかったなぁー。
藤枝に本社がある写真店チェーンの接客、知識が死ぬ程(というか1週間怒りが収まらなかった程)しょぼいのとなにか根底で繋がっているような…。理解がないんだよね。もったいない。
どうやら白山市でも同様に友好を記念して同じ展示があったらしいんだけど、そっちはちゃんとしてたのかな。ちゃんとしててくれなかったら切ない…。

会場はサウンドトラックを流して聞きながら鑑賞することになってるそうなんだけど、ぜんぜんそんな音楽は聞こえず、他のとこから聞こえてくる藤枝市の歴史のビデオかなんかの音声が聞こえてきたり、窓口のおじさんの電話の声が聞こえてきたり…。なんつーか、田舎丸出し。(写真が絡んでなければ、それはそれでおもしろがれるような気がするけど、写真を楽しみに来たのでがっかりとしか言えない。しかも風邪悪化で頭くらくらしてたのを押して行ったのにー。)

入場無料だったし、藤枝市民じゃないのでがまんしましたが、がっかりでした。ほんともったいない。

写真はいろんなひとたちのポートレイト。どちらかというとスナップに近いラフなものばかりなんだけど、その辺がリアルな日常感ということなんだろうなって思いながら観てました。
どうもスポーツをしているような少年から青年くらいのひとたちの写真よりも、年配のひとたちの写真のほうが生き生きしていて素敵だと思いました。あたしの好みもあるけど、きっとこの写真撮ったひとも彼らが好きなんだろうなって思ったです。
神父さんとか、お店のカウンターに腰掛けるおばあちゃんとか、とっても素敵でした。

ああ、それにしても、もったいないことを。ううー。
まさか、作者の意図がこれで展示というわけじゃないよねぇ…。

by nao :: 01:00 :: art

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