Jul 15th, 2007

070713 tokyo #1gajoen

7/13,14とまたまた東京に行ってきました。今回は珍しくお友達と。ちうてもケチくさいあたくしは乗る新幹線駅が異なる事をいいことに、現地集合にして、自分はバスで行ったのですが。おほほ。
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さて、今回の目的は目黒。目黒雅叙園なのですよ。
むかーし、10数年くらい前に成田へ飛行機見に行った(笑)帰りにトイレ借りに行ったことはあるんだけど、なんにも覚えてないのよね。徒歩で目黒駅から行ったのに間違えて権現坂降りて行ったので、「あ、この商店街?記憶にある」って思った程度。覚えてるのはホテル内のジャポネスクな、妙に豪華な壁くらいでしょうか。
なぜそんなところに行こうと思ったかと言えば、お目当てはこれ。目黒雅叙園の百段階段見学とお中食。妙に豪華な壁を覚えていたのでおもしろそう!ってことで参加したのでした。

以下、ただでさえ長いのにご飯ネタも一緒なので死ぬ程長いです。要注意でございますですわよ。

ええと、行ってみたら年齢層高!(笑)
内容的なのと、値段かなぁ。平日だったのもあるのかなぁ。
40人ちょっととガイドのおじさんとでロビー横のちょうでっかいエレベーターで百段階段まで移動しました。なんとそのエレベーター40何人乗れるんだそうな。そのどでっかいエレベーターの内面全体に鮑を使った螺鈿細工。牡丹と唐獅子。友だちと2人で、「いったい鮑何個分なんだろう…」と無駄な想像をしてしまいました。

さて、そこから百段階段へ。百段階段は有形文化財にも指定されている昭和初期の建築物。雅叙園創始者の細川力蔵氏が作り出して行った娯楽の殿堂のひとつなのだそうです。
細川氏は石川出身で、東京でお風呂屋さんの丁稚から始まって土地の売買で財を成して、料亭として雅叙園をオープンしたのだそうです。そこからさらに結婚式場、大浴場等と規模が大きくなって行ったらしいんだけど、百段階段はそんな行人坂の坂に沿って建てられた複数の宴会場。
戦争とか、目黒川の工事等で他の建物が壊されてしまった中でここだけは当時の姿をそのままに残しているそうです。

中は写真撮影禁止だったので撮れなかったんだけど、絢爛豪華かつ庶民的な建物でした。魚礁の間って部屋は2本の床柱それぞれに木こりと漁師(浦島太郎)を彫って、着色してあるの。なんかカンボジアとかあっちのほうの仏教建築みたいだって思った(笑)。天井や長押に画が施されてる上に床柱まで…そこまでしつこいのはこの部屋だけなんだけど、ある意味この部屋こそが“The 雅叙園”みたいな。
ここは庶民向けの娯楽の場ちうことなのでした。現代で言うと、やたらきんきらしているキャバクラみたいなノリでしょうか。(キャバクラはお父さん限定になっちゃいますけど…。他に思いつかなんだ。)
とにかく、ぱっと見て「わぁ、すごーい、豪華ー!」って分かる、で、こまかく見ても手抜きないんだよね。小さな金具ひとつ取ってもちゃんと細工されてたり。

それぞれの部屋の床柱はそれぞれ、いわくがあったり、希少性があったりと面白いものを使っているんだそうです。うちはそうゆうのに関して全然知識ないんだけど、ガイドのおじさんがとても分かりやすく教えてくれたのとお友達が建築関係なのでちょこちょこ聞いたりして勉強になった。
一位の木が床柱になってたんだけど、一位の木がどんな木なのかってことを教えてもらって初めて「すげー」って感じ。知識が無いと楽しめるものも楽しめないのよね。
そんな一位の木と対になって使われていたのがブラジルの木。ブラジルの木って知らなかったんだけど、こうゆうことらしい。ちなみにブラジルの木は一位みたく高価なわけじゃなくて、鐘紡(当時は鐘淵紡績)が綿をブラジルから輸入してくる時に綿だけでは軽すぎるので船を安定させるために積んできただけのものだったんだって。そうゆうものを対にしちゃうあたりなかなか面白いひとだと思いました。

ああ、あと、あたしは観てないので話しされてもさっぱりわけわかめだったんだけど、千と千尋の神隠しで、ここの階段とかお部屋がモデルとして使われてたんだって。今度気が向いたら借りてみよーかな。

そして見学の後はランチ。
本当は日本料理がよかったんだけど、高いし、さすがに日本料理だとそれなりの格好していきたいものだからやめて、肉はあまり食べられないのでステーキもやめて中華にしました。
東京チャイニーズ 旬遊紀
建替え前の豪華なお部屋を再現した個室もあるんだけど、7,350円〜10,500円(室料が)なので当然あきらめ、普通の席で。ご飯の内容はもう事前に決まっていました。
でもどんなものが出てくるのかさっぱり分からなくって、今回の料金のうちの百段階段見学料とご飯とのバランスはどんなもんなんだろう?とかずっと考えてましたです。
というわけで、ご飯はこんな感じ。
070713gajoenlunch1.jpg←まずは前菜。
くらげには唐辛子のゼリーがまぶされていたんだけど、唐辛子の香りはするのにほんのり甘酸っぱくて不思議な感じ。
金華豚のにこごりが、すごーくおいしかった。うっかりひとくちで食べてしまったのをしばらく後悔しましたです。ふわぁーっといい香りで口のなかでとろけた。

↓フカヒレ入りかぼちゃのスープ。
これが出てきた瞬間に思ったことは、「あ、きっと品数少なくてこれでお腹をいっぱいにさせる魂胆だ」ということ。
かぼちゃのポタージュに通常のフカヒレスープを混ぜているみたいで、あたしとしてはやっぱり普通のフカヒレスープのほうがよかった。これは無理矢理感が拭えなかった。南瓜じゃなくて季節的にも冬瓜使ったスープだったらまだしも。


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実はスープの後にエビチリもあったんだけど、うっかり撮るの忘れてました。

↓そして、これ、なんだったっけっかなぁ。鶏の、ちょっとだけピリ辛のやつ。おっきな唐辛子の切れ端が入っていて「これは唐辛子なので辛いですから食べないでくださいね」と言われたのに、ちょっと齧ってみたらさほどでもなかったので食べてしまった。ちょっぴりした辛みでビールが欲しくなる味。(ビールは飲まなかったけど紹興酒飲んでました)
中にショリ(少しだけニュル)って食感の菱形に切られた野菜っぽいのが入っていたんだけど、なんの野菜かぜんぜん分からなかった。近いといえば里芋の芽に少し近いけどあそこまでぬるっとしてないの。でも聞いてみたら(確認してまいりますってゆって聞いてくれたのに)エリンギだと言われた。未だに納得出来てないです。ぜったい違うよー。

ああ、そうそう、これ取り分けてもらって初めて判明したんだけど、中華のこうゆう白いぽりぽりしたやつはお料理に混ぜていただくものなのね…。いつもたまにお料理と一緒に食べてみたり残したりって感じだったのでした。ちなみにエビチリにはワンタンの細切りを揚げたのが付いてたんだけど、そっちは混ぜずに出てきた。
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070713gajoenlunch4.jpg←あれ?まだ出てくるの?って感じにお魚。白身のお魚の上に煮干しサイズのイワシを半ばソース扱いでてんこもり。
わりとおいしくいただいたんだけど、あんまりにもたくさんだったのでとちゅうでイワシの存在に飽きた(笑)。

↓そしてお肉。金華豚の角煮。
やっぱりこうゆう定番的なお料理が一番落ち着きますです。ほんのりと八角の香りも品よく香っておいしかったー。脂たっぽりだったけど、たまにはコラーゲンちうことで(健康診断も先日終わったし/笑)ぺろりと食べてしまいましたですよ。おほほ。

この後、まださらに麺が出た。もちろん量は小さいものでした。汁そばなんだけど、水餃子が1個入っててショートケーキはイチゴを最後に残すあたしの常として、水餃子を最後に。
食べたらぐにゃっとしてて中からどろっとしたケールみたいなのが出てきた…。金華豚で幸せになったままやめておけばよかったと全力で後悔しました。
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最後はキンモクセイゼリーのせ杏仁豆腐。
もー、死ぬほどお腹いっぱいだったんだけど、甘さ控えめでふるんふるんしていたのでスルスルと食べてしまいました。
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食べ終わって立ち上がってみたら、死にそうなくらいにお腹いっぱいでした。チルチルミチルだったらおばあさんの思惑通りってなところ。
その後2時間程は「お腹いっぱいー☆」なんてレベルではなく、胃がまじで切れちゃうんじゃないかってくらいに痛かった…。歩くにも微妙に前傾姿勢(笑)。

とりあえずレストラン出て、4階にある宴会場入り口を見て(昔の玄関を再現してあるの。超豪華。行ったら結婚式の撮影してました)、1階のまた、やたらに広いトイレへ行って見て雅叙園を後にしたのでした。

昔、雅叙園のトイレに行ったってのはこのトイレ(1億かけて作った)を見るためだったんだーとなんとなくうっすら記憶がよみがえってきたんだけど、トイレの中の記憶が全然なかった。時期的にこのトイレが出来た頃だったと思うので混雑してて入れなかったのかなぁ。まったく記憶にない…。

ああ、そうそう、百段階段は実は百段ではなくって九十九段。百から一を引いて白。“はくだんかいだん”なのだそうですよ。“百”はパーフェクトを示すのでひとつ減らして遜ったのだとか。
夏休み期間は大奥展なんてのをやるそうです。

by nao :: 00:18 :: food, go somewhere

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2 comments


  • 百段階段、知らなかったよぉー。
    5月のお友達の結婚式、雅叙園だったのに。ぐすん。
    披露宴会場もものすごく豪華絢爛でしたよ。(一歩間違えば、ちょっと悪趣味?)e.b.i.fに下書き中のエントリが…(古すぎ)

    by tomo — July 19, 2007 @ 3:35 am

  • わぉ、そうだったんですねー。豪華な披露宴だったんだろうなぁー。
    あそこ、成金趣味的な分かりやすい豪華さですよねぇ(笑)。まさしく非日常的ー。

    大丈夫です、うちも5月に書きかけたDVDネタこそこそアップしてますもん!(笑)
    読みたい!!お時間あったらぜひアップしてくださーい。 :)

    by nao i — July 21, 2007 @ 2:04 am


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