Nov 12th, 2010

peru-5 病気etc.

現地での病気とか、体調関係を…。

写真はマイアミ空港で頻繁に訪れたel banoでの風景。

ちなみにel banoとはスペイン語で雪隠の意味でございます。
まぁ、そんな体調だったということで。


  • 虫さされ
    まずは虫。
    メルカド(市場)は蚊がたくさんいるってどこかで読んで、虫よけ買って行かなくちゃと思っていたんだけど10月半ばに日本のドラッグストアに行っても虫よけティッシュは見当たらず、うちにある虫よけスプレーはかさばるのでだるいなぁと言うことで持って行かなかったのですが、敵はメルカドにいるのではありませんでした。

    陽光眩しいマチュピチュの見張り台近く、スペイン語でしゃべりまくるガイドの声をBGMにカメラの壊れたフラッシュ周りをいじいじと見つめているあたくしに敵は現れました。
    小バエをもっさりさせたような小さな黒い虫。
    何これ?と思う間もなくチクリと小さな食われた感。
    虫を振りはらって刺された腕を見るとぽつんと小さい赤い点と、周囲0.5cmほどが赤くなってました。あまりにきれいにまんまるく赤くなってたのでおもしれーと思いつつ特に腫れてるわけでもないので気にせずその場は終了。虫についてはリャマにでも付いてるのかなーくらいに思ってました。

    そして1時間くらい経過、唐突に強烈なかゆみが。
    後で調べたら、これがブヨってやつなんですね…。そしてマチュピチュに多いらしい。
    その後は1週間くらい、思い出したようにモーレツなかゆみが襲ってきてました。けっこうしつこい。
    ついついうっかり掻きまくったため、いまだにほんのり赤く痕が残ってしまいました。

    だんなさんも刺されてましたが、マチュピチュはジャングルに近いから虫がいるだろうなーと思ってたそうで…。先に言おうよ…。
    マチュピチュに虫よけは必須でした。
    とは言え、日本の蚊みたいにジーンズの上からもがんがん攻めてくるわけではなく、あくまで露出している部分を狙うぽい。七分袖だったのが敗因かも…。
    ちなみに見張り台周辺にはぶんぶん飛んでましたが、他の場所はそんなに見かけませんでした。

  • 高山病
    今回の旅行で一番恐れていたのは航空歯痛。高山病は言われるほどたいしたことないだろーとみくびっていたら見事に高山病になりました。

    発端はおそらくクスコ到着したお昼ご飯でお腹一杯食べたこと。
    高山病は酸素の薄いことが原因なのであまり血液を必要とするようなことは避けたほうがいいということは聞いてたのに、ついうっかりpollo a la brazaがでかすぎて…。
    1/4サイズなのに通常の1/2サイズくらいのボリューム(このお店が特別でかかった模様)。それなりに食べた感が見てとれるところまでがんばって食べたらすっかりお腹いっぱいになってしまったのでした。
    ↑が犯人。そんなに大きくないとお思いですか?それはペルーのフライドポテトのボリュームが日本人の想像を超えてるからです。フライドポテトだけでお腹いっぱいになれるボリューム。そしてやたらおいしいので残すのもったいない。ほんとに困る。

    1. 暴飲暴食
    2. 飲酒喫煙
    3. 激しいスポーツ
    4. 湯船に浸かる

    これらは慣れない高地では避けておいたほうがいいそうです。
    血液増やそうなんて、ポリフェノールたっぷりなチチャモラーダ頼んで喜んでる場合ではなかったです…。反省。

    お腹いっぱいーなんて言いながら、ご飯食べ終わって少しplaza de armas周辺をぶらぶらしてたら大雨になったのでホテルに帰ったんだけど、なんだか体がだるい。お腹もいっぱいだし、ちょっと寝るねーなんて言って夕方くらいから寝出して気が付いたら夜8時頃。
    相変わらずお腹は空かないし頭はずきずきしてきたのでそのまま寝続けました。
    夜中に一度目が覚めたら、激しい頭痛、頭痛由来の吐き気までしてきて眠るにも眠れない、動くのもためらわれる状態に…。
    ついつい出てしまうため息にだんなさんがコカ茶取ってくるってホテルのロビーに行ってくれたんだけど、コカ茶なくなってた。代わりにアニス茶と、ちょうど別部屋の子供用に買ってきた薬があるってゆって高山病の薬(sorojchi/ソローチ)を1粒もらってきてくれました。
    飲んだらちょっと落ち着いた。
    この薬、8時間ごとに飲むんだそう。というわけで、だんなさんは早朝、薬を買いに薬局に行ってくれました。

    高山病の特徴として、(初期の状態であれば)低地に移動すれば症状は消える。
    ということで、この日はマチュピチュ観光の日。クスコ(標高3400m)からマチュピチュの麓のアグアスカリエンテス(標高2280m)に移動したらすーっかり楽に。

    そして再び、クスコに戻りましたが、sorojchi常用でなんとか。
    薬が切れてきたなーっていうのは唇の血管がどくんどくんしてくるので分かる。
    そこから今度はプーノ(標高3750m)に移動。
    再びなんとか動けるレベルに不調に。
    ひどい頭痛はないものの、体は鉛のようだし、食べ物のにおいが気持ち悪くて…。
    この時期はほとんど朝ごはんのみでした。(メニューがあっさりしてるのと、アンデスのチーズが美味しすぎて朝ごはんは逃したくなかったためw)

    クライマックスはチチカカ湖。
    チチカカ湖にはタキーレ島という島があるんだけど、これが、登るんですよ。標高3800mのところをさらに。
    小学生のころ(運動音痴でぶ)のマラソンの辛さを超えた(笑)。
    呼吸がむっちゃ浅くなって、苦しいし、胃がむかむかするし、頭がふらふらするしもームリやと思ったけど、タキーレ来て登らなかったら意味無いしなーという貧乏性があたしを登らせました(笑)。
    よーやく登れたけど、ご飯食べる気力もなく(同じ船の人たちはとっとと登ってレストランで酒盛り宴会…。アメリカ人って丈夫だ…。)建物の陰で涼みながら座ってました。
    お目当てのメルカド(手編み製品の市場)も、頭がくらくらめまいっぽくて選ぶ気力がなく、眺めただけでした。

    そして事件は帰り道。帰り道は下り道と思ってたら案外また登りだったりしてふーふー言いながら登り、ここから下り道ーってところでなんか酸っぱい。
    「あ、ちょっとなんか酸っぱい…」つって石造りの道端にしゃがんだところで
    げろげろげろげー
    となんか朝ごはん一式が出ました。
    なんかものすごく体に悪そうなピンク色があるんだけど?!と思ったら、どうやらsorojchiのカプセルの色だったっぽい。びっくりした。
    ↑現場付近。
    このアーチが見たくてタキーレ登ったんだよなー。まさかこんなことになるとは…。

    出た後はかなり復活。
    タキーレでの不調は高山病というよりも、胃の都合だったぽかったです。
    翌日、フリアカ空港からリマ行きの飛行機乗ったあたりからすっかり体のだるさ解消。高山病とはおさらばでした。

    ちなみに、本来は和名ダイアモックス(Acetazolamida)っていう薬を事前に飲むのが一番。
    だんな氏は、事前に飲めばよかったんだけど…といたく反省しつつsorojchiを買ってきてたけど、予防と症状緩和と両方に使えるみたいだよ。
    ちなみに、sorojchiの主成分はアスピリンだそうで…普通に頭痛薬飲んでるのとあまり変わらないらしい。そーならそうで、EVEとバファリン大量に持ってたのに!外務省HPにこんなに細かく書かれてるとは思わなんだ。


    高山病に効くと言われるコカ茶。
    残念ながらあたしには効きませんでした。飲んでいる何秒間かだけ「いいかも」って気になるんだけど…。もっと早いタイミングで飲んでたらよかったのかもですが。

    コカインの原料にもなるコカの葉っぱですが、飲んでも楽しいことはありませんでした。もうちょっとなんかテンションあがるとかあるかなーと期待したんだけどな。
    味はまさに、”乾燥した葉っぱ”(笑)。
    体調良くなってからコカ入りのチョコレートとかシリアルバーとか食べてみたけど、高山病の厭な記憶があるせいか、まさしくコカの味のしたシリアルバーは一口食べてもうムリ…でした。

    これは、タキーレでひーひーふーふー唸ってた時に、他の船のガイドさんが摘んできてくれたハーブ。muña(ムニャ)という、ミントの仲間。
    時々揉んで香りを嗅ぐといいよってゆってくれました。
    嗅ぐと肺が酸素を取り込むのを助けるとか、神経を和らげる(コカにも同様の効果があるって言ってました…)のだそうです。
    嗅ぐにも息があがってなかなか大変でしたが、ずっと握りしめてました。効果があったかどうかは分からないけど、ミントのすっきりした香りが心地よかったです。

  • 胃腸
    平地に戻ってもしばらくの間は胃の調子があんまりよろしくなかったです。あんまり食欲湧かないというか。でもしばらくしたら復活。

    胃が復活したところで出てきた問題、それは腸。
    腹痛とかないんだけど、ゆるいゆるい。げりげりするわけではないんだけど。
    デリケートだ繊細だナーバスだと言われる日本人が海外で現地の薬を処方通りに飲んだ結果です(笑)。けっこう丈夫だと思ってたのに。
    しばらく様子を見ていたんだけど、食欲出たのにトイレを気にして食べたいもの食べられないんじゃ困るじゃないというわけで、再び薬屋さんに。
    状況説明して出してもらったのがこれ。
    12時間ごとに1錠飲んでねって言われたんだけど、効きすぎると困るので(通常時、旅行中は便秘がデフォルトの人)半分に割って飲んでみました。
    ピタっと止まりましたー。
    もうびっくりするくらいにピタリと。げり止めって日ごろ縁がないんだけどこんなにはっきり効果が出るものなのかなー。

    半日もするとまたゆるっとしてくるので半分でちょうどよかったみたい。
    日本に帰ってもしばらくなんとなくゆるゆるしてましたが、そのまま放置。1週間くらいで治りました。ふー。(成田で健康相談しなかったのでちょっと心配でもあった)

    日本人は薬に注意、だねー。

  • 伝染病とか
    隣国ブラジルやボリビアは入国時にイエローカード(黄熱病予防接種証明書)が必要なんだけど、ペルーは必要無し。
    ペルー北部のアマゾン地域に行くときには予防接種するべきだそうだけど、今回は予定がなかったのでしませんでした。日本で予防接種受けるとけっこういい値段するし、対応している施設が少ないんだけど、ペルーではリマ空港とかで格安で受けられるんだよね。一度接種しとけば10年効果があるらしいので受けておけばよかった。

    あとはデング熱も一応あるみたいだけど、これもやっぱり北のほうみたいで、今回旅行中にデング熱の話を聞くことはなかったです。

by nao :: 22:33 :: traveling_peru

line.gif

2 comments


  • 昔、コロラドの4000mの山に登ったとき
    (登山道の入り口で3000m以上)を思い出しました。
    それから3000m以上の場所には行きたくありません(笑)
    せっかくの旅行も体調が悪くて残念でしたね〜。

    by えるに〜にょ — November 13, 2010 @ 10:44 am

  • コロラド、ロッキー山脈でしょうか。
    タキーレも頂上は4000mだそうです。
    海に囲まれた低地に住んでる人間には辛いですよねぇ…。

    食べたかったものを食べられなくなっちゃったのが心残りで心残りで…(笑)。
    早くお金貯めてリベンジしないと!ですw

    by nao — November 13, 2010 @ 1:03 pm


comment!

tb: http://mdlm.ciao.jp/blog/archives/4912/trackback

RSS feed for comments on this post.